本年度は、基調講演として浜松ホトニクス株式会社の小倉隆先生に「WSIシステム側から観たデジタルパソロジーの今後と現状」についてお話しいただきます。また、管理運営、切り出し業務、細胞診、遺伝子学的検査のテーマについて臨床検査技師、病理診断医の先生方にご講演いただきます。本年度は7コマの講演をご用意いたしました。すべての講演を視聴頂きますと、各種教育クレジット単位の取得が可能となっております。皆様奮ってご参加頂きますようお願い申し上げます。

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今年も、病理技術向上講座兼びわ湖細胞病理テュートリアルを開催いたします。
正しい病理診断なくして、正しい治療は行えません。しかし、正しい病理標本の作製なくしては正しい病理診断が得られないのも事実です。臨床から提出された組織や臓器検体を、病理医とともに適切に切り出し、方向性を考えつつ処理し、顕微鏡下で病理診断が行える組織標本を作り病理医へ提供するのが病理臨床検査技師です。この病理標本作製過程は複雑で手作業が多いため、豊かな経験と適切な修練が必要となります。一方、吸引したり、擦過したり、また尿や胸水、腹水といった液状検体から細胞を集め、顕微鏡的に観察する細胞診標本を作製し、がん細胞と非がん細胞を篩い分けする業務(スクリーニング業務)を担い、病理医あるいは細胞診専門医とともにがんの診断を付けていくのが細胞検査士です。今、このような技術を持った検査技師は医療現場に必須のものとなっていますが、そのような人材の育成には実務経験ともに幅広い知識の習得が必要です。
我々は、認定病理検査技師や細胞検査士を目指す、あるいはそれらの資格をもった技師の知識取得、技術向上のための “ 病理技術向上講座 ”“ びわ湖細胞病理テュートリアル ” を開催し、病理検査技師教育に貢献したいと考えております。

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