[2022年版]大学・専門学校で、無料で学べる|社会人のスキルアップ・プログラムに注目!

自分のキャリアやスキルに不安を感じることはありませんか?今や、あらゆる企業・産業がDXの実現を迫られている現在、社会人の学び直しに関心が高まっています。就職や転職に役立つスキルアップやキャリアアップを目指したリカレント教育リスキリングという言葉を耳にされたこともあるかと思います。

文部科学省による「DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」は、受講料無料でオンラインだけで受講できるプログラムも多く、注目を集めている施策です。この記事では、同事業の中から首都圏の大学・専門学校で受けられる受講料無料のプログラムを紹介します。

DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業とは

「DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」は、文部科学省が社会人の学び直しを支援するために、リカレント教育リスキリングのプログラムを提供するものです。大学など教育機関と、企業や業界団体など産業界が連携して実施しています。

DXを中心に成長分野をテーマにした教育プログラムとともに、キャリアアップやキャリアチェンジのための就職・転職支援も実施。受講料無料*のプログラムや厚生労働省の求職者支援制度対象のものも多いことも、同事業の特徴です。

*有料の講座もあります。ご自宅で講義を受ける際に必要となるパソコンや通信環境は、受講生自身が用意する必要があります。大学がパソコンやWi-Fiルーターなどを貸し出す場合もありますので、ご確認ください。

同事業については、実際に文科省にお話を伺っています。

https://college.coeteco.jp/blog/archives/10074/

2022年6月に同事業で採択された57プログラムの中には、2021年度の「就職・転職支援のための大学リカレント教育推進事業」のプログラムを継続・発展させたものも。文部科学省による社会人の学びを応援するポータルサイト「マナパス」の特設ページでは最新情報が紹介されています。気になるプログラムは、申込期間が終了していても「マナパス」で情報収集してはいかがでしょうか。

マナパスについては、こちらで詳しく紹介しています。

https://college.coeteco.jp/blog/archives/12033/

今回は首都圏の教育機関による受講料無料のプログラムを、同事業の3つのコースに分けて紹介します。

※掲載情報は、2022年10月3日時点のものです。

コースⅠ. DX分野リテラシープログラムの開発・実施

基礎的なDX分野の能力を育成するプログラムです。受講対象者は主に失業者・非正規雇用労働者の方で、就職や転職の支援も実施します。

筑波大学「女性のためのオフィスワークDX推進プログラム【DX(ビジュアライゼーション)×女性活躍】」

業務改善と効率向上を目指し、企業のバックオフィス業務のDXを支える女性人材を育成します。キャリア心理学やキャリアデザインを学び、月2回のキャリアコンサルティングなどの学生支援を通じて、自分らしい働き方・キャリアの重要性も学びます。

受講方法対面(東京、一部講座はオンライン受講も可能)
開講日時2022年10月5日~12月22日
申込期間2022年8月16日~10月4日
受講時間数240時間
受講料無料
履修条件失業中もしくは転職を希望している女性

https://trp-298.jp/

内容はこちらで詳しく紹介しています。

https://college.coeteco.jp/blog/archives/12568/

早稲田大学「定着率の高い就職・転職を支援するDX人材育成プログラム」

北九州エリアの中小企業のDXを担う人材を育成するために、IT技術の知識・スキルと共に、社内での共創力と急速に進歩する技術の方向性を見極め業務に反映させる俯瞰力を習得するプログラムです。受講生のキャリアアップ・キャリアチェンジを伴走型で支援し、OJTも実施します。

受講方法対面(北九州)とオンライン
開講日時2022年11月1日~2023年1月20日
申込期間2022年10月30日
受講時間数120時間
受講料無料
履修条件・主に離職者や非正規雇用の方でDX分野の就職・転職を希望される方
・全科目受講可能な方
(「1講義から選んで受講コース」もあり)

https://www.waseda.jp/fsci/ipsrc/asiandx/

帝京大学「DX基礎人材育成およびMOS資格取得プログラム」

MOS資格取得のためのハンズオン指導に加えてプロジェクト型の総合演習を実施し、実践的な知識や経験を習得します。就職対策講座や、大手総合コンサルティングファーム・アクセンチュアのビジネス・DX基礎力コンテンツも含まれたカリキュラムです。

受講方法オンライン(一部講座は対面・東京)
開講日時2022年10月24日~12月23日
申込期間2022年9月7日~10月4日
受講時間数120時間
受講料無料
履修条件以下いずれかにあてはまる方で、IT・デジタル領域における実務経験をお持ちでない方
① 現在離職中で就職活動中あるいはこれから活動予定の方
② 現在非正規雇用として就業中で、正規雇用としての就職活動中あるいはこれから活動予定の方


http://www.teikyo.jp/recurrent_mext/dx_basis_2022/

事業構想大学院大学「社内クリエイター養成プログラム(DX推進人材育成コース)」

ホームページやSNSの更新、写真や動画の撮影・編集など、自社の情報を即座に発信するためのスキルを学びます。DXの視点を重視し、実践的な制作の時間を多く確保したカリキュラムです。

受講方法オンライン(困難な場合は、仙台・福岡の会場で受講可)
開講日時2022年10月31日~12月27日
申込期間2022年10月22日締切
受講時間数160時間
受講料無料
履修条件1.8割以上出席可能な方
2.就職、転職または現在の仕事でのスキルアップなどを目指す方。
3.基本的なPCスキル(ワード、エクセル、メールが使える)をお持ちの方

https://in-house-creator.mpd.ac.jp/

敬心学園 職業教育研究開発センター「職業教育研究開発センター DX福祉職養成プログラム」

介護職員初任者研修 修了証明書に加えて、スマート介護士Expertやグローバル介護認定証を修得して、ICTやロボットを活用できるDX福祉職を目指すプログラムです。企業や行政と連携した就職サポートプログラムも用意されています。

受講方法対面(東京・6か所)とオンライン
(※福島県で別途開講、お問い合わせください)
開講日時2022年10月~2023年2月(会場によって異なります)
申込期間2022年10月5日~12月8日(会場によって異なります)
受講時間数205時間
受講料無料
履修条件就職・転職活動中の方
*事業名称:テクノロジーを利活用して介護DXを進める、現場実践能力の高い介護職の効果的な養成プログラム開発及びその就職・転職に関する有効性を確認する実証研究

https://keishin-rdi.org/dx-recur-2022fall

千葉大学「キャリアアップを見据えた介護・医療・福祉DX+人材育成プログラム」

医療・介護・福祉業界の業務の効率化などを担う人材の育成を目指し、介護職員初任者研修とITパスポートを取得し、IT知識・DX事例を学ぶプログラムです。カリキュラムは「介護職員初任者研修」「介護・医療・福祉 ITパスポート」「介護・医療・福祉DX+」で構成され、部分受講も可能です。

受講方法対面とオンライン
開講日時2022年10月24日〜2023年1月23日
申込期間
受講時間数180時間(部分受講も可能)
受講料無料
(初任者研修テキスト・5,000円と、ITパスポート受験料・7,500円が別途必要です)
履修条件・これから介護職へ転職・就職をお考えの方
・ITの知識を身につけたいが、介護・医療・福祉との関係がわからない方
・業務にITを導入し業務効率化したいが、どこから手をつけていいかわからない方
・介護・医療・福祉におけるデジタル化に遅れないようにしたい方
・医療・介護・福祉業界でのDX事例を学びたい方
・医療・介護・福祉業界においてDXを導入したいとお考えの事業者の方

https://hgh7d.hp.peraichi.com/

コースⅡ. DX分野等リスキルプログラムの開発・実施

応用基礎的なDX分野の能力を習得して、主に就業者の方のリスキリングを推進してキャリアアップを支援するプログラムです。

東京理科大学「DX時代を先導するハイブリッド人材のための“リスキル×アドオン”プログラム」

DXを活用した新規事業創出、データ戦略、データサイエンス、AI、プログラミング言語などデジタル戦略全般を学び、自社のDXを先導するための知識とスキルを習得します。「新規ビジネス創造コース」「データサイエンスコース」「情報技術者育成コース」の3つのコースに分かれた選択講座も。

受講方法オンライン
開講日時2022年10⽉5⽇〜2023年3⽉1⽇
申込期間2022年8月23日~9月16日
受講時間数60~80時間程度
受講料無料
履修条件以下の 3 点を満たす⽅
1.プログラム受講を機に DX ⼈材としてのスキルアップを⽬指す⽅
2.基本的な PC スキルをお持ちの⽅(Zoom、メール、office など)
3.オンライン(Zoom)を使った講座受講が可能な⽅

https://www.tus.ac.jp/manabi/dxprogram2022/

立教大学「DX変革リーダー育成プログラム」

デジタルツールを手段として活用して自ら課題を発見・解決する、組織の変革を担う「DX変革リーダー」を育成する、座学とアウトプットを組み合わせたプログラムです。実践的なノウハウを学び、企業のDX化に向けた企画/提案体験も実施します。

受講方法オンライン(一部講座は対面・東京)
開講日時2022年10月3日~12月20日
申込期間2022年9月11日(締切)
受講時間数60時間
受講料無料
履修条件現在就業されており、以下の要件を満たす社会人の方
1. 「既にDXの必要性を感じ、取組みを行っている」 または「DXの取組みを始めようとしている」状態であり、DX化を目指す過程において学ぶべき知識やスキルが分からない方
2. 企業団体等のリーダー以上のポジションにあり、事業革新・組織変革を牽引する経営中核人材

https://bizken-dx.com/

帝京大学「社内DXリーダー育成プログラム」

DX・ビジネス基礎知識やクラウドやCRMに関する知識を体系的に学びます。受講生が自社のDX変革計画を策定するDX実践講座では、コンサルタントが受講生をサポート。自社のDXを確実に実現できるように、修了後もフォロー​します。

受講方法オンライン(一部講座は対面・東京)
開講日時2022年10月24日~2023年2月25日
申込期間2022年9月7日~10月4日
受講時間数約102時間
受講料無料
履修条件以下いずれかにあてはまる方で、IT・デジタル領域における実務経験をお持ちでない方
1. 中堅・中小企業などに在職中で、企業の DX 変革を担う意欲をお持ちの方
2. 受講開始時点で、DX や IT・デジタル領域の知識 / 実務経験が少ない方や、これから学習したい方

http://www.teikyo.jp/recurrent_mext/dx_leader_2022/

東洋大学「Open Smart City に向けたDX 人材育成プログラム」

都市開発・建築の分野に特化したプログラム内容です。プログラミング、アジャイル・ソフトウェア開発やIoT技術の利活用を学ぶ「エントリー・コース」と、データサイエンスやオープンデータ利活用を深く学習する「エントリー・コース」があります。

受講方法対面(東京)とオンライン
開講日時エントリー・コース
2022年10月12日~ 2022年12月21日
アドバンスト・コース
2022年12月22日~ 2023年2月28日
申込期間2022年9月12日〜2022年9月26日
2022年9月30日〜2022年10月7日(追加募集)
受講時間数60時間程度(両コースともに)
受講料無料
履修条件エントリー・コース
・都市開発や建築の分野に関わる社会人の方
アドバンスト・コース
・エントリー・コース修了者の方

https://smart-city-dx.iniad.org/

コースⅢ. 重要分野のリカレントプログラムの開発・実施

グリーン、医療・介護、地方創生、女性活躍、起業、イノベーション喚起などの重要分野の能力を育成するプログラムです。就業者・失業者・非正規雇用労働者の方が対象です。

東京学芸大学「教育イノベーション推進人材育成プログラム」「教育支援協働推進人材育成プログラム」

基礎的な公教育と教育支援に関する知識、先端技術の活用や制度など、教員・教育支援人材としての専門的な資質・能力を学び、教育分野で活躍する人材を育成するプログラムです。学習支援実習は教育イノベーション推進人材育成プログラムのみで実施しますが、両プログラムで合同開講する講義もあります。

受講方法オンラインと対面(東京)
開講日時2022年10月~12月
申込期間2022年8月31日~9月28日
受講時間数教育イノベーション推進人材育成プログラム・120時間
教育支援協働推進人材育成プログラム・72時間
受講料無料
履修条件・教育に対する高い関心と意欲を有し、2022年10月~2023年3月に教育・教育支援職への就職・転職活動を行う予定の方
・すべての講義および実習に参加することが出来る方
・ウェブカメラやマイクを使用できるPC及びネットワーク環境を有している方(大学からは貸与いたしません。)
・自らの負担で指定された教材の購入、研修会場への移動が出来る方
・実習参加のための保険への加入・保険料の支払いが出来る方

https://www.u-gakugei.ac.jp/recurrent/

まとめ

やがてなくなるであろうという職種や職場で要求されるパソコンスキル、リモートワークや70歳定年制の検討など労働環境も変化し続けています。時代に要求されるスキルや知識の習得とキャリアデザインの構築を、私たちは生涯に渡って続ける必要があるのかもしれません。

今後もリカレント教育は文部科学省をはじめ、経済産業省や厚生労働省などが連携して政策を進めていくことが見込まれます。キャリアアップやスキルアップを後押しする施策にアンテナを張り、学びの情報を収集してみてはいかがでしょうか。

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