韓国語能力試験(TOPIK)とは|現地企業も認める韓国語検定の代表格

今は世界的な韓流ブーム。日本でもドラマやK-POP、コスメ、ファッション、グルメなどが人気を集め、韓国の文化はぐっと身近なものになっています。

それとともに、韓国語の人気も急上昇! 韓国語の資格・検定にトライする人も増え、2019年には韓国語能力試験(TOPIK)の受験者が過去最多を記録したほどです。

そこで今回は、日本で受けられる韓国語試験の代表格であるTOPIKの試験概要や効果的な学習方法をチェック。同じ韓国語の試験である「ハングル」能力検定試験との違いについても調べてみました。

韓国語能力試験(TOPIK)とは?

韓国の教育省が認定・実施する、韓国語を学ぶすべての人を対象とした試験。韓国文化の理解や留学などに必要な韓国語能力の測定・評価を目的に、世界70カ国以上で実施されています。

等級はTOPIKⅠ(初級/1〜2級)、TOPIKⅡ(中級・上級/3~6級)の2つからなり、6級が最上級となっています。受験の際はTOPIKⅠ、TOPIKⅡのいずれかを選択し、各級の合格基準を満たすことで数字の級で認定されます。

級別の認定基準は、日本での試験実施を主管する韓国教育財団の公式サイトで確認できます。

韓国語能力試験 | 韓国教育財団
韓国教育財団の公式ホームページです。当財団が実施している韓国語能力試験は、大韓民国政府(教育省)が認定・実施する唯一の韓国語試験です。

また、既存のTOPIKとは別にTOPIKスピーキング試験(1〜6級)が新設され、2022年下半期から正式にスタートします。まず韓国で行われ、2023年以降、日本でも導入される予定となっています(2022年9月現在、日本の公式サイトでは未発表)。

この試験は韓国語でのコミュニケーション能力を評価するもので、韓国語会話のスキルアップに役立ちそうです。既存のTOPIKにスピーキングテストが追加されるわけではないので、対策を焦る必要はありませんが、興味のある方は最新情報をまめにチェックするとよいでしょう。

「ハングル」能力検定試験との違い

どんな違いがあるの?

ハングル能力検定協会が主催する「ハングル」能力検定試験(通称:ハン検)は、日本語を母語とする人を対象にした検定試験。等級は5級・4級・3級・準2級・2級・1級の6段階で、TOPIKとは逆に1級が最上級となっています。TOPIKの場合、成績の有効期限は成績発表日から2年間とされていますが、ハン検には有効期限がありません。

TOPIKとハン検との最も大きな違いは、TOPIKがすべて韓国語で出題されるのに対し、ハン検は2級と1級以外は日本語で出題されること。また、TOPIKでは3級以上はすべて書取り(筆記)問題が含まれる一方、ハン検では書取り問題が行われるのは最高レベルの1級のみとなっています。

そのため、TOPIKは初心者には少しハードルが高いと感じられることも。まずハン検に挑戦して基礎を身につけてからTOPIKⅡ(中級・上級/3~6級)に臨む人も少なくないようです。

難易度は?

近年のハン検の合格率は5~準2級で80〜40%と、韓国語の勉強を始めたばかりの方でも比較的トライしやすいといえます。ただし、2級と1級の合格率は20〜10%以下と難易度が上がるため、日本国内での就職・転職時のアピールポイントとしても有効です。

一方、TOPIKの近年の合格率はTOPIKⅠで90%以上、TOPIKⅡでも60〜70%と、実は難易度自体はそれほど高くありません。それでいて韓国語の実力を証明する基準として用いられることが多いので、韓国企業への就職や韓国への留学を目指している人には特におすすめ。高評価を狙うのであれば3級以上、翻訳の仕事を目指す場合は6級の合格が望ましいでしょう。

なお、国家資格である全国通訳案内士の外国語筆記試験(韓国語)の水準は、TOPIK5級、ハン検2級以上。TOPIK6級またはハン検1級の取得者は外国語筆記試験が免除になるので、全国通訳案内士の資格取得を目指す人のステップとしても見逃せません。

試験概要

試験日程・会場

TOPIKⅠ、TOPIKⅡともに、日本では例年4月、7月、10月の年3回、試験が実施されています。

申請方法はオンライン申請のみ。2022年度より先着順での受付となり、併願は廃止となっています。受験料はTOPIKⅠ4,500円、TOPIKⅡ6,000円です。

試験は全国各地の会場で行われます。ただし、各試験会場ごとに最小催行人数が設けられており、その地域の級別出願者が10人未満の場合、試験は中止となるので注意が必要です。

試験内容・合格基準

前述のように、出題はすべて韓国語で行われます。

TOPIKⅠ(初級/1〜2級)

四者択一マークシート式の聞取り30問(40分)と読解40問(60分)が課されます。

配点は各100点の200点満点。合格基準は1級80点以上、2級140点以上となっています。

TOPIKⅡ(中級・上級/3~6級)

四者択一マークシート式の聞取り50問(60分)と読解50問(70分)、それに記述式の筆記4問(作文含む、50分)が課されます。筆記の作文は、中級レベルは200~300文字程度の説明文、上級レベルは600~700文字程度の論述文となっています。

配点は各100点の300点満点。合格基準は3級120点以上、4級150点以上、5級190点以上、6級230点以上です。

学習方法

独学

独学で韓国語を学び、TOPIK合格を成し遂げた人は少なくありません。

韓国語をゼロから学ぶ場合は、まずハングルでの読み書きを基礎からしっかりと身につけることが大切。それから単語やよく使うフレーズを覚え、文法を把握していきます。K-POPに興味があるなら歌詞に出てくる単語を覚えるなど、興味のあるジャンルの言葉からスタートし、楽しみながら取り組むのが継続の秘訣。参考書や単語帳のほかに、韓国語の勉強アプリなども活用するとよいでしょう。

試験対策としては、公式サイトで公開しているサンプル問題や市販の過去問題集を使って徹底的に過去問を解くことが欠かせません。最近では、過去問を解けるTOPIK対策の無料アプリもあるので、隙間時間に上手に活用したいもの。問題の傾向をつかみ、よく使われる単語も押さえておきましょう。

-改編体制のサンプル問題 | 韓国教育財団
韓国教育財団の公式ホームページです。当財団が実施している韓国語能力試験は、大韓民国政府(教育省)が認定・実施する唯一の韓国語試験です。

読解問題では問題文を読むことに時間をとられすぎないよう、対策本や過去問で設問のパターンを覚えておくことがポイント。聞取り問題対策には、オーディオブックや音声アプリ、YouTubeに投稿されている学習動画のほか、韓流ドラマやK-POPを教材にするのも効果的です。繰り返し聞いて音読し、正しい発音やよく使われるフレーズを身につけましょう。

また、筆記(作文)問題対策には問題演習が必須。以下の書籍は、原稿用紙の使い方や作文を書く上でのポイントなども丁寧に解説されているので、初めてTOPIKの作文対策をする方におすすめです。

5級、6級を目指す人であれば、韓国で出版されている作文の対策本を利用するのも手です。もちろん、解説もすべて韓国語で書かれているので使いやすいとはいえませんが、その分、勉強になることは間違いありません。なかでも、TOPIK合格を目指す多くの方から好評を得ているのが以下の書籍。「韓国語を勉強している!」という充実感が感じられて、モチベーションも上がりそうです。

スクール・講座

短期間での合格や難易度の高い上位級の合格を目指すなら、韓国語会話やTOPIK対策のスクール・講座を利用するのが近道といえます。

語学学校の講座は、プロの指導で正しい韓国語を効率よく学ぶことができるのが利点。最近では月額数千円から手軽に受講できるオンライン講座を用意しているスクールも多くあります。就職・転職を見据えて会話力を高めたい方や全国通訳案内士を志す方は、ネイティブ講師の在籍するところが望ましいでしょう。

通信講座では、例えばハングル語学堂のTOPIKⅡ総合対策講座は全5回で44,000円、ミレ韓国語学院のTOPIK5・6級合格講座は全10回で55,000円(別途入会金11,000円が必要)となっています。それぞれ作文に特化した講座も用意されているので、弱点克服のためにピンポイントで利用するのも一つの手かもしれません。

講座内容や受講方法はもちろん、費用や学習期間・回数などもよく検討して、自分に合った講座やスクールを選びましょう。

まとめ

「K-POPの歌詞を理解できるようになりたい!」「韓国語を使って仕事がしたい!」……TOPIK合格を目指す理由は人さまざまですが、みなさん目的に向かって楽しそうに学び、レベルアップされています。

まさに、好きこそものの上手なれ。

TOPIK合格を目標にすることで勉強へのモチベーションが高まりますし、自分の実力を客観的に把握するよい機会にもなります。韓国語に興味のある方、いま勉強中という方は、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

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