スタイリストといえば、特別な人のための職業と思われてきました。近年では敷居が低くなり、芸能人やモデルではない一般の方を対象としたパーソナルスタイリストがさまざまな場所で活躍しています。
この記事では、パーソナルスタイリストの概要やパーソナルスタイリストの資格など、パーソナルスタイリストに依頼したい・なりたいときに役に立つ情報をお伝えします。
パーソナルスタイリストとは
さまざまなファッションブランドから毎シーズン、新商品が数多く登場しています。雑誌やテレビ、インターネットから多くの情報があふれていますが、たくさんの商品の中から自分に合ったスタイリングを選ぶことは至難の技です。
そもそもスタイリストは、テレビや雑誌に出演する芸能人やモデルのために衣装一式をコーディネートする職業でした。しかし、メディアやSNSの発達にともなってファッションや見た目への関心が高まり、政治家や経営者など人前に多く出る方もスタイリストへ依頼するようになってきました。
人前に出ることが多い特別な職業でなくても、長所を生かして自分らしさをアピールしつつ、その時・その場所に応じたファッションは、信頼度を高め、仕事をスムーズに進める後押しとなります。仕事以外のプライベートの時間でも自分らしいファッションを楽しめれば、日々の暮らしがワクワクしたものになりますね。
パーソナルスタイリストは一般の方へコーディネートをおこなったり、ファッションに関する幅広い相談にこたえる職業です。
サービス内容はパーソナルスタイリストによって異なりますが、主なメニューは以下のようなものです。
ファッションカウンセリング、診断
パーソナルカラーや骨格分析などの診断内容や、心理学、その方の職業やなりたいイメージなど、さまざまな視点から、どのようなスタイルが似合うのか、なりたい自分を目指すにはどのようなコーディネートがよいのかアドバイスします。
パーソナルカラーについて、こちらでご紹介しています。
https://college.coeteco.jp/blog/archives/4480/
買いもの同行、ショッピングアテンド
パーソナルスタイリストと店舗に行き、一緒に買いものをおこないます。事前に希望を伝えると、パーソナルスタイリストがどのブランドのどの商品にするか下調べをして買いもの当日に備えてくれます。
クローゼット診断
クローゼット内にある洋服をパーソナルスタイリストが実際に見て、生かすべきもの・捨てるべきものを判断したり、どのようにコーディネートすればいいかアドバイスしたりします。
ファッション以外も相談したい場合には
ファッションだけでなく、メイクやヘアスタイル、話し方や立ち振る舞いなど、他者へ与えるイメージや印象、外見をトータルで見直したい、相談に乗ってほしい場合には、イメージコンサルタントへの依頼も検討しましょう。
パーソナルスタイリストを利用するなら
利用方法
パーソナルスタイリストに相談したい、依頼したいと思ったら、以下のような方法があります。
近隣で活動するパーソナルスタイリストを探す
多くのパーソナルスタイリストがインターネットで情報発信をおこなっています。検索すれば、対面で話をしやすい近隣のパーソナルスタイリストを見つけることができるでしょう。
リモート・オンラインで依頼する
以前からオンラインで活動するパーソナルスタイリストはいましたが、コロナ禍となりオンラインサービスはさらに活発になっています。オンラインでの面談やオンラインクローゼット診断などにくわえて、ネットショッピングのアテンドといったオンラインならではのメニューも登場しています。
百貨店
松屋銀座や阪急うめだ本店など百貨店では、ブランドの垣根を越えたスタイリングサービスをおこなっています。無料のものや、ファッションにくわえてヘアやメイクなどトータルでコーディネートしてくれるサービスもあります。
https://www.matsuya.com/ginza/services/fashionconsulting/
https://www.hankyu-dept.co.jp/honten/cat/ladies/styling.html
ファッションの新サービスを利用
パーソナルスタイリストに直接依頼しなくても、アプリなどを活用した新しいファッションサービスをとおしてパーソナルスタイリストが自分に合ったファッションを選んでくれます。
月額制で借り放題できるファッションレンタルサービスや、自宅て試着して気に入ったものだけを購入して、不要のものは返品できるオンラインショッピングなどでは、好みや体のサイズなどをアプリで登録すると、AI技術も活用しながら、パーソナルスタイリストがあなたに合う洋服をセレクトしてくれます。
満足するスタイリングを提案してもらうためには
パーソナルスタイリストに依頼する際には、なりたいイメージをお互いに共有することが大切です。自分の好みや希望、なりたいイメージを遠慮せずにパーソナルスタイリストに伝えましょう。
口頭だけでなく、メールやメッセージで文章にしたり、なりたいイメージに近い写真やイラストを探したりすると、パーソナルスタイリストも理解しやすいでしょう。
個人のパーソナルスタイリストを選ぶ場合には、共感できるセンスの方を見つけるのも大切です。InstagramやブログなどSNSで発信しているスタイリング例や考え方をチェックしましょう。
パーソナルスタイリストになるなら
パーソナルスタイリストとして活躍するほとんどの方が、社会人経験を経ています。以前の仕事内容は、アパレル販売などファッション関連で働いていた方だけでなく、ファッションとは無縁の業界からパーソナルスタイリストに転身する方も少なくありません。
パーソナルスタイリストとして活動を始める場合、平日は会社員として勤務して、週末にパーソナルスタイリストとして活躍するなど、まずは副業からスタートする方も多いです。
パーソナルスタイリストの方が用いる肩書きは、専門や得意とする分野、目指すゴールなどに応じて、パーソナルファッションアドバイザー、パーソナルファッションコーディネーターなど、さまざまなものがあります(商標登録されている肩書き、資格名もあります)
パーソナルスタイリストに関連した資格
いくつものファッション関連の資格を持ち、専門知識を駆使して活躍するパーソナルスタイリストがいる一方で、特別な資格を持たなくても依頼の絶えない方もいます。
パーソナルスタイリストが持つセンスは数字化できるものではないので、資格は「わたしにあったスタイリングを提供してくれる能力やセンス」を見極める材料の一つになります。
パーソナルスタイリストとして活動する多くの方が取得している資格を紹介します。
パーソナルスタイリスト検定®
https://psij.jp/certificate/index.html
パーソナルスタイリストに特化したい方だけでなく、新たにファッションについて勉強を始めたい方や今の仕事に新たな視点を取り入れたい方も対象に、スタイリングの知識が幅広く問われるパーソナルスタイリスト®協会が主催する検定です。
4級、3級、2級(1次・2次)、1級に分かれており、4級はインターネット受験でおこなわれます。以下のリンクのページから、パーソナルスタイリスト検定®体験版を受験することができます。
https://psij.jp/certificate/index.html
パーソナルスタイリスト養成コース
https://www.icb-image.com/professional/personal_stylist.html
おしゃれを楽しみたい女性のためにパーソナルカラー診断や骨格診断などのスキルを活用し、個人のファッションコーディネートや買い物のアドバイスをおこなうスペシャリストを養成しています。
パーソナルコーディネーター®
おしゃれを仕事にするための資格です。資格取得のための講座で学べば、個人向けのファッションコーディネート及びファッションビジネスにまつわる幅広い知識を学ぶことができます。
この他にも、色彩・カラーに関する資格を持つパーソナルスタイリストも多くいます。
まとめ
流行は毎年新しくなり、仕事着・オフィスファッションはカジュアル化が進むなど、ファッションは日々進化し続けています。
TPOや予算の影響は大きく受けますが、どんなときでも自分に合ったファッションを身につければ高揚感を覚えます。あなたもより自分らしいファッションを追求するために、パーソナルスタイリストに相談してみませんか。