高等学校卒業程度認定試験とは?中卒からステップアップするために

関ジャニ∞の横山裕さんや大倉忠義さん、女優の真矢ミキさんや知念里奈さん、スキージャンプの高梨沙羅さんといった芸能人・著名人の方も多く合格している高等学校卒業程度認定試験通称・高認

高校を卒業しておらず、大学などの高等教育機関の受験資格がない方が進学を目指す場合、高認に合格することが進学への突破口となります。

この記事では、高等学校卒業程度認定試験の概要難易度などを紹介していきます。

試験科目の詳細や学習方法はこちらから

https://college.coeteco.jp/blog/archives/2809/

高等学校卒業程度認定試験とは

高等学校卒業程度認定試験(以下・高認)とは文部科学省が実施している試験です。高校を卒業していない方を対象に、試験を通して高校を卒業した方と同等以上の学力があるかどうかを認定しています。

https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/index.htm

平成17年度から導入された試験で、それ以前は大検(大学入学資格検定)と呼ばれていました。

また、試験に合格すると大学や短大、専門学校の受験資格を得ることができるため、何らかの事情で高校へ進学しなかった方や高校を中退した方などが、進学を目指して受験することが多いそうです。受験者の約半数は16~18歳で、受験者平均年齢は22歳前後と受験者の年齢が若いという特徴があります。

受験資格は16歳以上で、高校卒業といった大学入学資格を保有していない方なら誰でも受験が可能です。ただし、18歳以上でないと試験に合格しても合格の効力が発生しないので、飛び級での進学は原則不可能です。

合格したら最終学歴は高卒になるの?

残念ながら、高認に合格しても学歴は高校卒業にはなりません。高卒資格は高校を卒業することでしか得られないので、どうしても高卒資格が欲しい!という場合は通信制高校や定時制高校など、高校への入学を検討しましょう。

しかし、試験に合格すれば履歴書に「高校卒業程度認定試験合格」と記載することはできます。そのため、企業によっては転就職の採用試験の際に、高卒に相当すると扱われる可能性はあります。あくまで可能性なので、過度な期待は禁物です。

高卒以上の学歴が求められる仕事に絶対に就きたい方は、高認合格後に専門学校などの高等教育機関への入学を目指すか、素直に高校へ入学することをおすすめします。

合格すると受験資格が得られる採用試験や国家資格

高認に合格すると、大学や専門学校の受験資格を得られるだけでなく、国家公務員などの採用試験や、保育士幼稚園教諭小学校教諭などの各種国家資格の受験資格を得ることができます。

合格によって得られる受験資格の一覧はサイトで公開されています。

https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/__icsFiles/afieldfile/2017/04/05/1334943_01.pdf

日程・会場

例年は8月と11月の年2回実施です。

会場は全国47都道府県に1カ所ずつ設置されていて、本籍地に関係なく、自分の好きな会場を出願時に選ぶことができます

申し込み方法・受験料

申し込み方法

申し込みには受験案内を入手する必要があります。文部科学省や各都道府県の教育委員会や指定の配布場所に直接取りに行くか、電話もしくはインターネットで請求することができます。

受験案内を手にしたら、写真や住民票などの必要書類を揃えて願書を作成し、受付期間中に出願しましょう!

科目合格による一部科目の免除や、高校在学中に取得した単位を利用した免除、実用英語検定や実用数学技能検定といった各種検定試験による免除といった各種免除制度を利用したい場合は、必ずこの時に申請を行いましょう

免除要件の詳細はこちらから確認できます。

https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/06033010/007.htm

受験料

受験する科目数によって受験料は異なります。

7科目以上8,500円
4科目~6科目6,500円
3科目以下4,500円

合格には最低6教科8科目の受験が必要ですが、科目合格制ということや、選択必修科目の選択の仕方、免除の利用などにより、人によって受験する科目数は異なります。

自分の受験する科目数と対応する受験料を確認しましょう。

合格率・難易度

気になる合格率ですが、全科目合格者では約40%、1科目以上合格者では約90%となっています。試験は中学〜高1レベルの範囲から出題され、あまり難しくないということもあって、合格率はやや高めです。

高認の合格最低点は公表されていませんが、100点中40点前後と言われています。もちろん年度や科目によって多少変動するので、40点ギリギリを狙うより50~60点くらいを狙った方が安心かもしれません。

高認は科目数が多いことを除けば、難易度としては易しめといえるでしょう。

まとめ

高校卒業程度の学力と謳ってはいますが、実際は中学~高1レベルの学力で合格できる高認。最低6教科8科目と、科目数が多い点は他の試験よりもやや大変ですが、合格はさほど難しくありません

また、中卒の生涯賃金と高卒・大卒の生涯賃金は大きな幅があります。自分の可能性を広げるためにも高認は役立つことでしょう。

長期入院や不登校、家庭の事情などで高校を中退せざるを得なかった方や、卒業できるか怪しいが受験のタイミングは同学年と合わせたい方、高校に進学しなかったが高卒と同程度である証明が欲しい方、自分に自信をつけたい方は、一度受験を検討してみてはいかがでしょうか?

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