FP(ファイナンシャル・プランナー)とは?資格の種類とFP技能検定の概要

人生100年時代、最期の時まで楽しく豊かに過ごすためにはライフプランニングと資金計画が欠かせません。「新NISAで老後資金を貯めよう」「とりあえず生命保険に入っておこう」などと考えている人も多いでしょう。しかし、いざ自分で計画を立てようとしても方法がわからないのではないでしょうか?

そんな時に相談に乗ってくれる身近な人に「FP(ファイナンシャル・プランナー)」がいます。この記事ではFPについて知りたい人、FPを目指している人に向けて、資格取得者がFPの仕事内容や資格について詳しく解説します。

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FP(ファイナンシャル・プランナー)とは?

希望する人生設計の実現に向け、貯蓄計画や税金対策、資産運用、住宅ローンの返済計画など経済的な面からアプローチし資産設計を立案することを「ファイナンシャル・プランニング」と言います。
FP(ファイナンシャル・プランナー)はその名のとおり、このファイナンシャル・プランニングの専門家相談者の家族構成や収支、資産状況などの情報を分析し、ライフプランに合った資産設計や、その実現に向けたアドバイスやサポートを行うのです。

具体的には下記のような相談に乗ります。

  • 家計管理:家計の見直し方は?老後資金は足りるのか?
  • 教育資金:子どもの学費はどう準備するか?国の奨学金って?
  • 住宅購入・ローン:現在の収入でどのくらいの家が買えるのか?無理なく返済できる額は?
  • 税制:医療控除で申請できる医療費は?生命保険やiDeCoの控除って?
  • 介護・医療費:介護費用はどのくらいかかる?
  • 年金・社会保険:将来もらえる年金額は?出産や育児でもらえるお金は?
  • 資産運用:NISAとiDeCoって何?投資信託の商品の違いは?
  • 保険:今の保険で十分か?それぞれの商品の違いは?
  • 相続・贈与:相続税の対策方法は?子や孫への資金贈与方法は?

FPの仕事内容や働き方について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

https://college.coeteco.jp/blog/archives/9236/

ファイナンシャル・プランナーに資格は必要?

実はFPになるために特別な資格は必要なく、誰でも名乗ることが可能です。しかし、ファイナンシャル・プランニングに必要な知識は多岐にわたり、また相談者の個人情報や資産状況などの重要な情報を扱うため、相談者の信頼を得る必要があります。
そのため、必要な知識が備わっていることを証明するために、FP技能士やAFP認定者、CFP®認定者の資格を取得してから活動をするのが良いでしょう
保険の営業マンや銀行員はもちろん、近年では家計の見直しをしたい人や金融知識をつけたい人が資格を取得しています。仕事に関係なくFPの資格を取得するメリットは、FPに任せっぱなしにするのではなく、自分で理解と納得した上で保険や投資などの選択ができることです。

FP(ファイナンシャル・プランナー)に求められる6つの知識

FPに求められる知識は大きく分けて6つの分野に分けられます。

  • ライフプランニングと資金計画
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • リスク管理
  • 不動産
  • 相続・事業継承

それぞれの内容を詳しく説明していきます。

ライフプランニングと資金計画

日々生活を送っていると必ずお金が必要になります。特に「結婚する」「出産する」「家を購入する」などの人生の大きなイベントでは大きなお金が必要になるでしょう。
相談者が将来どんな生活を送りたいかをヒアリングし、希望を叶えるための方法を明確に示すのがライフプランニングです。そして、ライフプランニングをもとに、「いつまでにいくらお金を準備すべき」という資金計画を立て、実行可能な方法を提案します。

金融資産運用

「NISAってどんな制度なの?」「貯金を運用したい」のような相談者の疑問や希望を叶えるため、金融資産に関する幅広い知識が求められます。具体的には、日本はもちろん世界の経済動向、貯蓄・債券・株式・投資信託などの金融商品、NISAやiDeCoなどの制度について、理解をしておかなければなりません。

タックスプランニング

税金には身近な消費税をはじめ、所得税、住民税、固定資産税、相続税、贈与税など多くの種類があります。それぞれ税金の仕組みや計算方法、手続きの流れについての知識が欠かせません。また、医療費控除、扶養控除、生命保険料控除、地震保険控除などの控除についても理解しておくことで、相談者にとって税の負担が最小になるような提案が可能になります。

リスク管理

誰しも病気・ケガ・事故・天災・火災など、生きていく中で避けられない危険に遭遇する可能性があります。このようなリスクに備えるための生命保険や損害保険、火災保険、地震保険などの知識が不可欠です。保険の仕組みはもちろん、各保険商品の内容や違いの説明をしたり、相談者のライフステージに応じた保険の見直しを行ったりもします。

不動産

不動産の売買や賃貸契約などの相談を受けるためには不動産に関する知識が必要です。法令改正に伴い制度が変化していくので、常に勉強を行い、最新の情報を相談者に提供しなければなりません。なお、不動産投資信託の1つであるJ-REITもお金に関することなので、FPが取り扱う分野に含まれます。

相続・事業継承

相続や贈与の手続きの方法、相続税や贈与税の計算方法、遺言書の作り方など、人生で数えられるほどしかない相続や贈与は、身内のみで進めようとしても難しいでしょう。そんなときサポートするのがFPです。実務では弁護士や税理士などと連携をとりながら進めていくこともあります。

FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格の種類

FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格には、

  • FP技能士
  • AFP認定者
  • CFP®認定者

の3種類あります。

それぞれどのような資格なのかを説明していきます。

FP技能士

FP技能士は国家検定であるFP技能検定に合格した人のことを指します。FP技能検定はFPに必要とされる技能の習得レベルを示す検定で、1級~3級まであります。一度FP技能検定に合格すると生涯有効となり、更新は不要です。

AFP認定者

AFP認定者はAFP資格の取得者のことを指します。
AFP資格はFPとして十分な知識・実力をもっていることを証明する民間資格です。FP技能検定2級の合格とAFP認定研修修了の要件を満たすことで、AFP資格登録の権利が得られます。その後、AFP資格登録手続きを行えば、AFP資格取得=AFP認定者となれます。
なお、AFP資格は2年ごとの更新が義務づけられているため、常に最新の知識とスキルを磨かなければなりません。

CFP®認定者

CFP®認定者はCFP®資格の取得者のことを指します。
CFP®資格はFP資格の中でも上級資格であり、世界25か国・地域(2023年2月現在)で認められた、共通水準のファイナンシャル・プランニングを提供できる証明になります。国際的な活躍をめざすなら、CFP®資格が必要です。
ただし、AFP資格と同じく2年ごとに更新をしなければなりません

AFP認定者やCFP®認定者について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

https://college.coeteco.jp/blog/archives/2220/

FP技能検定の試験概要

この記事では「FP技能検定」について解説していきます。
FP技能検定は1~3級まであり、数字が小さくなるにつれて難易度が上がります。それぞれの級には学科試験と実技試験があり、両方に合格しなければなりません。
検定はNPO法人 日本FP協会一般社団法人 金融財政事情研究会(通称:きんざい)の2つの機関で行われています。どちらの試験に合格しても資格の価値は変わりませんが、実施機関によって実技試験の内容が異なるので注意してください。

3級

受検資格

3級は日本FP協会ときんざいの両方で行われており「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」であれば3級を受検可能です。実務経験の有無は問われません。
「実務未経験者」や「家計のために知識を身につけたい」という方は3級取得から始めるのが一般的です。

試験日程・会場

ペーパー試験は1月・5月・9月の年3回です。きんざいではCBT方式が2023年11月から導入されており、休止期間を除いた通年でペーパー試験と並行実施しています

ペーパー試験はきんざいでも日本FP協会でも試験実施日は同じ日なので、申し込み時にどちらの機関にするのかを選択しなければなりません。学科試験と実技試験が同じ日に行われます。会場は全国の主要都市に設けられますが、毎回同じ場所が会場になるとは限りません。
2024年1月に行われるきんざいのペーパー試験は通常通り行われるので、安心してください。

きんざいのCBT方式の場合、休止期間を除いた日であれば、空席のある日時に全国のテストセンターで受けられます。学科と実技を別日に受検してもOKです。
ちなみに、日本FP協会を含む3級の完全CBT化(ペーパー試験の廃止)は2024年度〜になります

試験内容

学科はきんざいと日本FP協会のどちらを選んでも全く同じ内容です。
以下の6科目から出題されます。

  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継

ペーパー試験はマークシートで60問出題され、60点満点中36点以上で合格です。試験時間は120分です。試験開始後60分経過時から試験終了10分前までであれば途中退出ができます。半分以上の人が途中退出するので、驚かないようにしてください。
きんざいのCBT形式も解答用紙がパソコンの画面になっただけで、出題範囲・出題形式はペーパー試験と同じです。途中退出も可能です。

実技試験は試験実施機関によって出題内容が異なります。

試験内容実施機関試験形式試験時間問題数合格ライン
個人資産相談業務きんざい筆記(マークシート)60分5題30点以上(50点満点)
生保顧客資産相談業務
資産設計提案業務日本FP協会20問60点以上(100点満点)
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会「ファイナンシャル・プランニング技能検定 3級」

実技試験は途中退出ができません。

3級も2級もきんざいの実技の問題は実務で扱っていれば比較的解きやすい問題です。一方、日本FP協会の問題は実務経験がない人や経験が浅い人でも身近な内容となっています。どの科目にするか迷った場合には、書店で過去問を見て判断しましょう。

学科試験と実技試験のどちらか一方のみ合格、もう一方は不合格になった場合、合格した学科試験・実技試験の試験日の翌々年度末までに行われる試験であれば「試験免除制度」の適用を受けられます。ただし、実技試験の合格は合格時に選択した科目に限られるので、学科を申し込む際は申し込む科目・機関を間違えないように注意してください。
また、学科試験が紙試験、実技試験がCBT試験で合格といった場合でも完全合格として認められます。

難易度と合格率

3級の直近の合格率は下記の通りです。

実施日学科・実技実施団体試験科目合格率
2023年9月学科試験きんざい37.19%
日本FP協会74.78%
実技試験きんざい個人資産相談業務62.29%
保険顧客資産相談業務55.30%
日本FP協会資産設計提案業務77.67%
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会「試験結果2023年9月試験」
NPO法人 日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ」

3級は入門レベルといわれており、難易度は比較的低めです。合格基準が6割以上かつマークシート形式なので合格しやすく、実際に合格率も日本FP協会の受検者は70%程度と高水準です。

学科試験はきんざいでも日本FP協会でも全く同じ内容です。にもかかわらず、合格率にかなりの差が出ています。これはきんざいの受検者には、会社の団体申し込みで受検させられている人が多くいるためです。何も対策せずに試験当日を迎えている人たちや、会場にすら来ない人たちもいるので、日本FP協会と比較するときんざいの合格率が低いのだと考えられます。

2級

受検資格

2級も日本FP協会ときんざいの両方で行われており、受検資格も同じです。下記のいずれか1つにあてはまれば2級を受検できます。

  • 3級技能検定の合格者
  • FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
  • 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者(修了証明書の保持者) ※
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者

 ※修了日が受検申請受付最終日以前の日付に限られます。

実務未経験者が2級を受けるのであれば、3級の取得もしくはAFP認定研修の修了が必要です。ちなみに、私はなるべく早く2級を取得したかったので、3級を取得してから2級に挑戦しました。

試験日程・会場

1月・5月・9月の年3回、学科試験と実技試験が同じ日に行われます。きんざいでも日本FP協会でも試験実施は同じ日、同じスケジュールなので、安心してください。
会場は全国の主要都市に設けられますが、毎回同じ場所が会場になるとは限りません。申込時に受験希望地の都道府県を選択し、ランダムで会場が割り当てられます。自分の受検会場は受験票が届くまでわかりません。

試験内容

学科はきんざいと日本FP協会のどちらを選んでも全く同じ内容です。
以下の6科目から出題されます。

  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継

マークシート形式で60問出題され、60点満点中36点以上で合格です。試験時間は120分です。試験開始後60分経過時から試験終了10分前までであれば途中退出ができます。
私が受けた経験からすると、途中退出する人は半分程度です。焦らず、確実に解きましょう。

実技試験は試験実施機関によって出題内容が異なります。

試験内容実施機関試験形式試験時間問題数合格ライン
個人資産相談業務きんざい筆記(記述式)90分5題30点以上(50点満点)
中小事業主資産相談業務
生保顧客資産相談業務
損保顧客資産相談業務
資産設計提案業務日本FP協会40問60点以上(100点満点)
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会「ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級」

2級の実技試験は試験開始後60分経過時から試験終了10分前までであれば途中退出ができます
また、申し込みはそれぞれの実施機関のサイトで行われています。どちらの機関にするか迷ってしまいそうですが、実技をどの科目で受検したいかを決めれば、おのずと申し込むべき機関も決まります。きんざいで受検する場合は、申し込み時に実技の科目も選択しなければならないので、事前によく考えておきましょう。

学科試験と実技試験のどちらか一方のみ合格、もう一方は不合格になった場合、合格した学科試験・実技試験の試験日の翌々年度末までに行われる試験であれば「試験免除制度」の適用を受けられます。ただし、実技試験の合格は合格時に選択した科目に限られるので、学科を申し込む際は申し込む科目・機関を間違えないように注意してください。

ちなみに、2級は2025年度以降にCBT化される予定です。

難易度と合格率

2級の直近の合格率は下記の通りです。

実施日学科・実技実施団体試験科目合格率
2023年9月学科試験きんざい22.75%
日本FP協会53.54%
実技試験きんざい個人資産相談業務41.36%
中小事業主資産相談業務35.92%
生保顧客資産相談業務40.17%
損保顧客資産相談業務60.07%
日本FP協会資産設計提案業務52.02%
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会「試験結果2023年9月試験」
NPO法人 日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ」

2級の難易度は決して高くなく、合格率は40後半~50%前半程度
3級と同様に学科試験の内容はきんざいも日本FP協会も全く同じです。きんざいと日本FP協会の合格率の差は前述した通り、受検者の意識の差でこのような結果になっていると考えられます。

1級

受検資格

1級の学科試験はきんざいのみで行われており、下記のいずれか1つに該当すればFP技能検定1級の学科試験の受検が可能です。

  • 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者 ※
  • FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者 ※

   ※「1年以上の実務経験」については、合格・修了の前後を問いません。

実技試験は日本FP協会ときんざいの両方で行われていますが、試験の内容が異なります。
しかし、受検資格はほとんど同じです。

  • 1級学科試験の合格者 ※1
  • 金融財政事情研究会実施の「FP養成コース(普通職業訓練短期課程金融実務科FP養成コース)」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者 ※2
  • 日本FP協会のCFP®認定者
  • 日本FP協会のCFP®資格審査試験の合格者 ※1
  • 金融財政事情研究会実施の1級FP技能検定 学科試験の一部合格者(日本FP協会受検の場合のみ)

※1 合格日・修了日が実技試験の行われる日の属する年度及びその前年度並びに前々年度に属するものに限られます。
※2 「1年以上の実務経験」については、合格・修了の前後を問いません。

試験日程・会場

学科試験は年3回(1月・5月・9月)、実技試験は試験実施機関によって異なります。

学科・実技実施機関試験日程
学科試験きんざい1月・5月・9月
実技試験きんざい6月・9月・2月
日本FP協会9月のみ

各実施機関で申し込みを受け付けているので、日程と試験内容を考慮した上で申し込みましょう。

学科試験と実技試験は別の日に行われ、基本的には学科試験に合格した人のみ実技試験を受検できます。

試験内容

学科は、以下の6科目から出題されます。

  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継

「基礎編」と「応用編」に分かれており、基礎編はマークシートで、四答択一が50問出題されます。応用編は記述式で5題です。

また、実技試験は試験実施機関によって内容が異なります。

試験内容実施機関試験形式試験時間問題数合格ライン
資産相談業務きんざい面接(口述)約12分×2回120点以上(200点満点)
資産設計提案業務日本FP協会筆記(記述式)120分2題(20問)60点以上(100点満点)

きんざいの実技試験では面接の約15分前に設例(問題)が渡され、面接時間の約12分の間に口述で答えていきます。これを2回行い、合計200点満点中(各回100点満点)中、120点以上であれば合格です。
日本FP協会の実技試験は「択一」「語群選択」「空欄記入」「論述」を含む記述式です。100点満点中60点以上で合格となります。

学科試験に合格したものの、実技試験が不合格になってしまった場合、合格した学科試験の試験日の翌々年度末までに行われる実技試験であれば「試験免除制度」の適用を受けられます。

難易度と合格率

1級の直近の合格率は下記の通りです。

実施日学科・実技実施団体試験科目合格率
2023年9月学科試験きんざい13.00%
実技試験きんざい資産相談業務80.10%
日本FP協会資産設計提案業務96.2%
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会「試験結果2023年9月試験」
NPO法人 日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ」

学科試験の合格率は10%程度で、かなり難しいことが伺えます。実技試験の合格率はきんざいも日本FP協会も高いので、学科に受かれば少し安心できそうです。

FP技能検定の試験に合格するには

独学

3級は独学でも比較的合格しやすいといわれています。一般的に独学での学習時間は3級で30時間~150時間程度、2級で150時間~300時間程度。学習時間にかなり幅がありますが、これはもともと金融の知識をどの程度もっているかというだけでなく、選ぶ教材・テキストによっても変わってくるかもしれません。

FP技能検定のテキストとして圧倒的な人気を誇っている「みんなが欲しかった!」シリーズ。3級テキストと2級テキストがあります。オールカラーと図の説明が「見やすい!」「わかりやすい!」と初学者にも好評なようです。

私も実際にこのテキストを使って3級と2級に合格しました!それぞれの勉強方法はこちらの記事を参考にしてください。

https://college.coeteco.jp/blog/archives/15647/

通信・通学講座

FP技能検定には実技試験もあり、学科・実技ともに合格する必要があります。市販のテキストにももちろん実技試験対策は記載されていますが、それでは不安、という人は通信講座や通学講座もおすすめです。

現在、FP技能検定を扱っている通信・通学講座は数多くあり、有名なところとしては、通信講座の大手ユーキャン、フォーサイト、TAC、ECCビジネススクール、大原など。通信・通学の両方のコースを揃えているところもあります。通信講座の費用は3万~10万程度、通学講座は10万~15万程度が相場。通信・通学を組み合わせて学習できるスタイルのスクールもあります。

また、通信講座では、受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給される「教育訓練給付金制度」が適用となる講座もあります。どの講座が対象かは、全国のハローワークで確認でき、また、通信講座の公式HPに記載されていることもあります。気になる講座があれば、制度の対象か確認してみるとよいでしょう。

まとめ

FP(ファイナンシャル・プランナー)は資金計画に必要なお金に関する知識を持っている専門家。無資格でもFPと名乗れますが、相談者の信頼を獲得するためにも資格を取得するのがおすすめです。
FPには3種類の資格がありますが、ますは2級FP技能検定の取得を目標にしましょう。一般知識としてお金について学びたい人や家計の見直しをしたい人であれば3級のみでもOKです。しかし、本格的にFPとして働きたいのであれば、より深い知識を身につけていることを証明できる2級を取得するべきです。また、2級を取得していればAFP資格の認定要件の1つをクリアでき、AFP資格の取得後は上級資格のCFP®資格も目指せます。

長い人生を考えなければならない現代において、お金の知識は持っておいて損はありません。保険や税金、社会保障などについて知ることで、将来の自分に何が必要で何が不要なのかが見えてくるはずです。この機会に1度自分の将来と向き合ってみてはいかがでしょうか?

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