アンガーマネジメント|介護や保育などの職業別、怒りをコントロールする方法は?

今はコロナウイルスと共存するというストレスフルな時代。行動の制限などでストレスがたまり、毎日の仕事の中でも、以前よりもイライラしたり、怒りがわいてきてしまうことが増えたのではないでしょうか。そんなあなたを救う強い味方が、アンガーマネジメントです。

ここでは、会社員・保育士などいろいろな職業別に、アンガーマネジメントでの対処法と参考書籍、サイトなどをご紹介します。

アンガーマネジメントとは

アンガーマネジメントは、アメリカで心理教育の一種として生まれました。アンガーコントロールとも呼ばれます。

アンガーマネジメントの目標は、怒らないということではなく、怒る必要のあることを上手に怒り、怒る必要のないことには怒らないというコントロールができるようになることです。

テクニックの一部を紹介すると

怒りが起きたら、アドレナリンが最も分泌される「最初の6秒をやりすごす」ことが大切なようです。複式呼吸で大きく深呼吸したり、「大丈夫」「何とかなるさ」など頭の中で呟いてみる、落ち着くまで1、2と6つ数えてみる6秒ルールなど。「#家族募集します」の中で、木村文乃さんが数えているアレですね・・。

さらに詳しく知りたい方はこちら。アンガーマネジメントでは有名な安藤俊介先生の書籍です。

どんな人におススメ?

職場での悩みを抱えた会社員だけでなく、人と接する感情労働に従事する看護師や介護士、介護・子育て中の家族や教師、保育士、経営者や士業、医師、公務員、アスリートなど。

アンガーマネジメントの資格取得ができる一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の調査によると、悩みを持つ多くの方がアンガーマネジメントを勉強されているようです。

はじめての方へ | 【公式】日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントについて、どんなものか、またどういった場所で活用されているかをご紹介します。

ここでは、いくつかの職種でのアンガーマネジメントにおける特徴と参考になるリンクをご紹介します。

会社員など

今、大きな問題になっているのが職場での「パワハラ」です。令和2年1月15日からは厚生省により、パワーハラスメントに関しての指針等が示されました。部下との関係性に慎重な配慮が求められる時代になっています。

また「部下のミス」「顧客からのクレーム」「予想外のトラブル」などの問題が起こった時、怒りの感情に振り回されてしまうと、正しい判断ができなかったり、上司や部下とのチームでのコミュニケーションがうまくいかなくて、さらに被害が拡大したりすることは体験されているのではないでしょうか。

怒りの感情の上手な扱い方を身につければ、自分自身のストレスと他者との不必要な衝突を避けることができます。怒らずとも気持ちや考えが伝わるコミュニケーションスキルが習得できれば、職場で良好な人間関係を築いて、ビジネスを円滑に進めることができるようになるのです。

日本アンガーマネジメント協会では、パワーハラスメント防止入門講座が3,300円(税込、2022年3月現在)でオンラインで受けられます。

講座情報 | 【公式】日本アンガーマネジメント協会
日本アンガーマネジメント協会が全国各地で開催している講座をご紹介します。

介護士

介護はストレスや怒りを引き起こしがちな仕事です。高齢者虐待防止法も制定されており、特に在宅、介護の現場では、要介護者に対する暴力や虐待などの問題が多く発生し、増加する傾向にあります。

高齢者の場合は、最初の6秒を持ちこたえたとしても、説明や注意はまず効果がなく、同じ行動や言動の繰り返しで、だんだん自分の怒りをコントロールすることが難しくなります。この場合は、「仕方ない」と割り切ることが重要です。「認知症だから」「自分とは時代が違うから」といった具合に、深く考えず気楽に構えることが解決法のひとつのようです。

参考の書籍はこちら

保育士

保育現場では、子供だけではなく、保護者や園のスタッフ、地域の方々など様々な人と対面でコミュニケーションをとる必要があります。

子供が思うように動いてくれない。保護者のクレームにうまく対応できない。園長や先輩、後輩や時間帯別の保育士との関係性など。人間関係の問題が保育士の離職の大きな原因の一つにもなっています。

相手の感情を理解し、自分の怒りの感情をコントロールして、子供への対応と人間関係を良好に保つためには、相手に合わせたアンガーマネジメントの手法がきっと役立ちます。

野村恵里さんの保育者のアンガーマネジメントについてのブログはこちら

子育てのイライラに悩む人必見!子育てアンガーマネジメント術
カラフルコミュニケーションズ感情保育学研修所 野村恵里さんのブログです。最近の記事は「怒って失敗する回数を減らす方法(画像あり)」です。

医師・看護師など

医療現場においては、患者はもともと苦痛を抱えているので、スタッフの対応や待ち時間などのちょっとしたことでも、怒りにつながります。患者の家族も不安を抱え、医師や看護師は、常に命に係わる緊張感を伴う医療行為に不規則な勤務体制で携わっているのです。

医療関係者は、日常生活に比べると、まさにストレスや怒りが発生しやすい環境に囲まれており、日々の怒りの感情をどうコントロールするかは大きな課題なのです。

参考の書籍はこちら

まとめ

医療、コンビニ、販売、飲食など多くの職場で、パワハラやクレーマー、SNSでの誹謗中傷、子供など弱者に向けた虐待やDV等、怒りの感情をぶつけられて傷つき、苦しむ人がますます増えています

自分を守り、他者との良い関係性を保って、平和な毎日を過ごすために、アンガーマネジメントの手法を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

https://college.coeteco.jp/blog/archives/1165/
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