第1チャプターでは、検査結果のフィードバックを行うにあたって知っておきたい、「そもそも、フィードバックって？」「何のためにフィードバックを行うのか」、そして、「フィードバック面接を行うと、どんなことが起こるのか」について、お話しします。

＜はじめに＞
・講師自己紹介
・セミナーにおける注意事項
・使用者の責任と倫理

＜なぜフィードバックするのか？＞
■所見/報告書に必要な情報は書いてあるのに、フィードバック面接を行う理由
-心理検査の役割について
-検査結果のフィードバックが治療や支援そのものになりうる
-検査者と本人/保護者が疑問に思ったことを話し合う機会
-検査者の解釈が誤っている場合にはどうすべきか　　など

■検査結果をフィードバックすると何が起こる？
-主訴の原因を本人や周囲に共有すること
- 自己理解の促進
-フィードバック面接は「心理検査を用いた心理療法」
-フィードバックの侵襲性について　　など

検査のフィードバックを実際に行うことになったら、何をすれば良いのでしょうか？
第2チャプターでは、フィードバックをしていくにあたっての必要な準備についてお伝えします。

＜フィードバックの準備をする＞
・主訴・伝えたいトピックの整理
・検査結果の中で言及すべきこと
・問題解決に向けた方法や支援策を示す
・読み手によって異なる報告書を用意する必要性
・フィードバック面接のための十分な時間を確保する
・前を向けるようなフィードバック面接　　など

第3チャプターでは、検査フィードバックに当たって留意すべきポイントをお伝えすると共に、お子さん向けの報告書のサンプルをご紹介します。

＜気をつけるポイント＞
・誰にフィードバックするのか
・相手の受け取り方を考えてフィードバック内容を検討する
・本人/保護者が発達特性を持っているケース
・検査結果の開示範囲　など

★本人（子ども）向けのフィードバック報告書のサンプルのご紹介

第４チャプターでは、実際のフィードバックの面接について、お伝えします。

＜フィードバック面接＞
・結果について話し合い、フィードバックを一緒に完成させるための面接
・どのような態度でフィードバックに臨むのか
-相手の反応を見ながら伝える
-一方的に説明するのではなく、「一緒に話し合う」　
・家族や関係者へのフィードバックの場合　など