
資格を取って就職活動をしたい、未経験の分野の仕事に挑戦してみたい!
そんな時、ハロートレーニングは、教科書代や交通費等だけで職業訓練が受けられ、しかも就職が有利になるという、知らないと損する国が実施してくれているスゴイ施策です。
この記事ではそのハロートレーニングについて大まかな概要を解説します。
厚生労働省の公的職業訓練の愛称
ハロートレーニングとは、厚生労働省が行っている公的職業訓練の愛称です。
希望する職業スキルや知識などを習得することができる公的制度です。ハローワークと比べるとほとんど国民に知られていませんが、職業訓練にかかる費用がほぼ無料になるなど、大変助かる制度です。
誰が利用できるの?
ハロートレーニングは誰が利用できるのでしょうか?
最寄りのハローワークが窓口になりますが、現在失業していて、仕事を探している求職者はもちろん、これからキャリアをつけて働きたいという在職者でも対象のコースがあります。
学生向けや障害をお持ちの方のコースもあります。
どんなトレーニングが受けられるの?
事務系をはじめとして、IT、建設・製造、サービス、介護、デザイン、理美容
など、多くの分野にわたっています。
OA システム開発、Web設計、3DCADからビルメンテナンスや住宅リフォーム等、若い人からシニアまで年齢層も幅広く、女性向けコース等も設定されてバラエティに富んでおり、第一種電気工事士、宅地建物取引主任者、介護職員初任者研修等の実務に直結する資格取得をめざすコースもあります。

コースは年に何回か募集期間が設定されていて、ラインナップが変わります。内容は最寄りのハローワークにあるチラシや、ホームページから確認ができます。
自治体によって情報の掲載方法が異なるので、探しにくいのですが、自治体名+ハロートレーニング等で検索してみてください。
就職することはできるの?
就職については、比較的しやすい、といえます。
一般に就職や転職のために時間とお金をかけて何かしらの資格やスキルを取得した場合でも、いざ就職するとなると、採用する会社の側は実際にそのスキルを使って働いた「実務経験」を重視します。応募の必須条件として「○○の実務経験1年以上」というのを見かけたことがると思います。
しかし、ハロートレーニングをきちんと終了すると、スキルや資格が取得できたりするだけではなく、座学のほかに実際の企業での実習があるために、この訓練期間が「実務経験」とみなされることがあります
また、ハローワークを通じて就職先が紹介されることもあり、職業訓練の種類によってはほぼ100%の就職率となっているものもあるようです。
職業訓練の期間や難易度は?
期間は2〜6ヶ月が一般的です。
離職者向けの訓練は、基本的には2~6ヶ月となります。そのほか、1年間や2
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000169449.pdf
年間の訓練も用意しています。
在職者向けの訓練は、2~5日と短期間です。
また、学卒者向けの訓練は、1~2年間と長期間です。
もちろん、公費が投入される事業ですので、訓練の期間内の出席率が悪かったりすると修了ができません。また、募集枠に対して応募が多いものなどは選考もあり、それなりに準備とやる気が必要になります。
しかしきちんとやる気を持って継続して通うことができれば、ついていくことはできるレベルのようです。
交通費の支給や無料で託児所が利用できるものも!
更に凄いことに、素晴らしいメリットが他にもあります。
訓練期間中は失業保険の支給期間が延長される。交通費も支給される。また無料の託児サービスがついているものもあります。

ハロートレーニングを活用して楽しい就活を
すぐに収入を得るためには、だれでもできる、すぐにできる仕事でお金を手に入れることの方が、必要なことかもしれません。しかし、長い目で見ると、少し立ち止まって、資格や技能を自分の身につけておくことは、収入のアップも見込めて、安定的な雇用が保証される等、大きな財産になるかも。
ハロートレーニングは将来に向けて新しいスキルを身に着けたい人にとっては、非常にメリットの大きい施策と言えるでしょう。
情報を集めるのがちょっと大変ですが、本サイトなどを利用して、将来をみすえた就職に役立てていっていただきたいと思います。
参考書籍
以下の書籍を参考にしました。
ハローワーク関係の給付金やサービスいろいろあります↓



