看取りケアパートナーとは|人生の最後に寄り添う終末期ケア

現在の日本が直面する大きな課題は、団塊の世代の2025年問題による超高齢化社会、やがてその先には多死社会が待ち構えていることです。

さらに新型コロナウイルスのおうち時間が増えたこともあって、自分がどこでどのように人生を終えるかを考える「終活」が注目を集めており、各種終活講座や芸能人では中尾彬・池波志乃夫妻の講演会等、メディアなどでも話題になることもしばしば。高齢者の孤独死の問題もたびたび耳にします。

一方ではそのような背景から、人生を終えようとしている人に寄り添うための知識の必要性も増し、看取りに関する資格もいくつか創設されています。その中でも今回は、看取りケアパートナーについて詳しくご紹介します。

看取りケアパートナーとは

看取りケアパートナーはどんな資格?

看取りケアパートナーとは2019年12月に新しくできた資格です。誰にでも訪れる老いと死に向き合い、その人らしい最後を迎えるための看取りに関する幅広い知識を習得できます。
講座を開講しているのは生涯学習のユーキャンで、一般社団法人みんなのプライドが講座受講後に試験を実施して認定しています。

看取りケアパートナーには受験資格がありません。医療や介護の実務経験や年齢、学歴は関係なく、誰でも受験できます。介護の現場でも活かせる資格でもありますが、仕事としてではなく家族など大切な人がどのような最期を迎えるか、その後の対応まで向き合えるような資格です。

https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1486/

講座の内容と試験について

講座では、体温や脈拍など日常のケアで気をつけるべき点、救急車を呼ぶべきタイミングなどの緊急時の対応、利用できる社会保障制度やお金に関する手続きなど、幅広く学べます。
講座受講から試験への流れは、添削課題を提出し3回目の添削が認定試験になっています。認定証は、希望すれば有料で発行してもらえます。

資格取得にかかる費用と助成金の有無について

講座の受講費用は、29,000円(税込、一括支払いの場合)です。この講座は、教育訓練給付制度の認定講座ではないので、現時点では講座受講費用の助成金はありません。

学習期間と取得の難易度

講座受講期間の目安は3ヶ月ですが、最大で6ヶ月まで指導してもらえます。3回目の添削(認定試験)で70点以上をとれば資格取得でき、受講期間内であれば3回まで受験することが可能です。
合格率は公表されていませんが、自宅でいつでも受験が可能なこともあり、難易度としては比較的低い、取得しやすい資格と言えるでしょう。

なぜ看取りに関する知識が必要なのか

どこでどのように最期のときを迎えたいか、希望は人によりさまざまです。病院や介護施設、または自宅でどう過ごしたいか、家族はどう向き合うか、状況も事情も一人ひとり違います。
病院では終末期医療(ターミナルケア)、介護施設では看取り介護と、それぞれの施設の職員が主体となって、本人や家族と相談しながら考えていきます。

在宅での看取りは、何らかの介護サービスを利用している人は介護系の専門職員に相談もできますが、一緒に過ごす時間が長いため主に介護を担う家族の負担が大きいのです。どう過ごすかだけでなく、お金の問題も絡んできます。

医療や介護の現場で働く人たちだけではなく、看取りを支える家族にとっても、知識を学ぶことで悔いのない最期を迎えるサポートができるよう、誰もが知識を習得できる講座の需要が高まっています。

仕事に活かせる資格なのか?

看取りの場面に直面する医療や介護関連の職種の求人で、資格を持っていると多少有利になる可能性もあるかもしれませんが、公的な資格ではないので採用条件との関連や資格が給与面に反映するかは不明です。しかし、知識として持っていると役に立つことはもちろんあるでしょう。

看取りケアパートナーは仕事で知識を活かすこともできますが、大切な人の人生に最後まで寄り添い、向き合うことに役立てたい方にも向いている資格です。

ただ実際に興味を持って講座に申し込まれる方は、医療や介護の仕事をされている方も多いようです。講座を受講したり興味を持たれたりされた方の例をご紹介します。

看護師の朔さんは、どこに相談して良いかわからないというご自身の経験から、患者さんとご家族のために資格を取得しようと申し込まれました。

Naoさんは、介護系のお仕事をされているようですが、ご家族に自分が何をしてあげられるのかわからなかったという歯がゆい経験から興味を持たれたようです。

終末期ケア専門士との違い

同じように看取りの場面で必要なケアを学ぶ資格として、日本終末期ケア協会(JTCA)が認定する終末期ケア専門士があります。高齢化社会の先の多死社会を見据え、終末期のケアを支える専門家の育成を目的に、2020年に創設されました。

資格はステップアップ式で、「終末期ケア専門士」→「終末期ケア上級専門士」→「JTCAアドバンスインストラクター」へとそれぞれの段階で1年をかけて学びながら進んでいきます。この資格を取得するには医療系もしくは介護系の実務経験が必須なため、そういった医療や介護従事者がキャリアアップを図るための資格です。

受講生の反応と合格者の声

駿さんは、Twitterで合格の喜びをこのように語っています。

やはりお仕事で知識を活用する他に、大切なご家族のためにも学んでいらっしゃるんですね。

また、ソラニンさんは実際に看取りケアパートナーの講座を受講した感想をこのように語っています。

1人の人が老いて死を迎えるまでには、ざまざまな未知の課題に直面することになります。その時に相談したり情報がどこにあるかを知っていれば、課題解決の助けになるに違いありません。このテキストではお金が実際にどれだけ掛かるか。どこに連絡して相談すれば良いか、状況に応じで事細かに載ってます。

中略 

利用できるものは利用する。その為にはまずは知ることが肝心です。やがてくる看取りで後悔しないためにもこの講座はおすすめです。

【ユーキャン】看取りケアパートナーを受講しました

「看取りケアパートナーのつどい」で情報収集が可能に

看取りケアパートナーを資格認定している一般社団法人みんなのプライドが主体となって、「看取りケアパートナーのつどい」というFacebookページとYoutubeチャンネルを開設しています。これは講座を受講した人だけでなく、受講検討中の人、看取りの場面に直面している人など、全国で情報が必要な人に向けて発信されています。

https://www.facebook.com/mitoricare/

FacebookページはYouTubeチャンネルにも連動しており、講座の内容についてのインタビューや訪問看護ステーションについて、スピリチュアルペインについてなどの動画や情報を見ることができます。

まとめ

終末期の医療や介護の問題は、医療費や介護費用など金銭面や、施設やスタッフなどマンパワーの問題など取り上げられることは多々ありました。しかしながら、医療系や介護系の施設やサービスが増えていく一方で、現在ではどう人生を終えるかは本人と家族の意向がより重要視され始めています。
誰もが経験する老いや死に備えて、知識を得ることはどう過ごしていくか選択肢を増やすことに繋がります。悔いなく人生を終えるためのサポートについて興味がある方は、看取りケアについて学ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。

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