
「Googleアナリティクス個人認定資格(Google Analytics Individual Qualification, GAIQ)」の概要やメリットについて、知りたい方も多いのではないでしょうか。
Googleアナリティクス個人認定資格は、世界トップクラスの検索エンジンを持つGoogleの公認資格であり、Webサイトを分析する場面で役立ちます。資格の内容やメリットを知ることで、自身のニーズに合った活かし方ができるでしょう。
そこで今回は、資格の概要や3つのメリットを解説します。併せて、試験内容も紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
参考:Google「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」
Googleアナリティクス個人認定資格とは?
まずは、Googleアナリティクス個人認定資格の概要について見ていきましょう。
Googleアナリティクスの習熟度を認定
Webサイトのアクセス状況を解析できるツールの一つとして、Googleアナリティクスがあります。Googleアナリティクス個人認定資格は、このツールに関する習熟度を認定する資格です。
クリック率の高いコンテンツや商品がわかれば、ユーザビリティの高いWebサイト設計が可能になります。
また、Webサイトを訪問する人の年齢や居住地域などの情報を分析することで、より訴求効果の高いマーケティングが行なえるでしょう。
無料で利用できることもGoogleアナリティクスの特徴で、コスト負担をかけずにWebサイトの品質向上を目指せます。
取得すべき人
Googleアナリティクス個人認定資格を取得すべき人として、Webサイトやマーケティングの担当者で、あまり経験がないという人が挙げられます。
その理由は、取得の過程でGoogleアナリティクスの基礎的な知識やスキルが身につき、業務に対する理解を深められるためです。
また、Googleアナリティクスの使用経験はあるものの、しばらく操作していない人も取得するとよいでしょう。Googleは、規模の大きなコアアップデートを年に2~4回したり、機能追加をしたりしています。
特にコアアップデートでは、検索アルゴリズムが見直されるため、WebサイトのGoogle検索順位に影響を与えます。Googleアナリティクスに関する最新の情報を取り入れるためにも、資格取得は有効な手段といえるでしょう。
Googleアナリティクス個人認定資格を取得するメリット3つ

続いて、Googleアナリティクス個人認定資格を取得するメリットとして、3つ紹介します。
就職や転職で役立つ
Googleアナリティクス個人認定資格を取得すれば、履歴書の資格欄へ記入できます。Googleアナリティクスへの基礎的な理解があることで面接にも自信を持って臨め、就職や転職の場面でも役立つでしょう。
なかには、Googleアナリティクスの有資格者レベルを、入社の基準としている会社もあります。
知識の証明になる
Googleアナリティクスに関する知識・スキルを持つ客観的な証明になるため、勤務先や取引先からの信頼を獲得しやすくなるでしょう。重要な案件に携われたり、業務の幅が広がったりすることも期待できます。
2018年には、経済産業省が「DX推進ガイドライン」を取りまとめるなど、社会全体のデジタル分野に対する注目度が高まっている状況です。
Googleアナリティクスは、メディア運営において重要な解析ツールであるため、資格を取得するメリットは大きいといえます。
参考:経済産業省「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)を取りまとめました」
実務で役立つ
資格を取得することで、Googleアナリティクスの分析スキルを日々の業務に活かせます。例えば、分析したデータに基づいた客観的な資料を示せるため、より説得力のあるプレゼンテーションが可能になります。
また、基本的な知識やスキルを持っていることから、周囲の人との業務もスムーズに進められるようになるでしょう。
Googleアナリティクス個人認定資格の試験内容
ここからは、Googleアナリティクス個人認定資格の試験内容と注意点を紹介します。ぜひ受験の参考にしてみてください。
試験内容
Googleアナリティクス個人認定資格の出題範囲は以下のとおりです。
- 設定と管理
- プランニングと仕組み
- 導入とデータ収集
- レポート、指標、ディメンション
- コンバージョンとアトリビューション
合格基準は正答率80%で、問題数70問に対して56問以上正解すれば合格です。問題は選択形式で出され、90分の試験時間が設けられています。
試験開始後は、通信が途切れたりパソコンの電源が落ちたりしてもタイマーは止まらないため、受験環境を整えてから試験に臨むことが大切です。
無料で受験できる
試験は、24時間いつでも無料で受けられます。試験日に合わせてスケジュール調整する必要はありません。
無料で受験ができるため、あまりプレッシャーを感じることなく試験に臨めるでしょう。
受験の流れ
Googleアナリティクス個人認定資格は、以下の流れで受験できます。
- Googleアカウント、およびプロフィールを登録する
- 「スキルショップ」へログインする
- 「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)試験」を選択し、受験する
なお、インターネット通信できる環境があれば、どこでも受験が可能です。
Googleアナリティクス個人認定資格を受験する際は、以下のホームページへアクセスしてみてください。
参考:Google「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」
取得後の注意点
資格の有効期限は、認定日から12ヵ月と定められている点には注意が必要です。期限を過ぎた場合、再受験して試験に合格すれば、再び有資格者となれます。
先ほど述べたように、Googleは年2~4回のコアアップデートや新機能の追加を行なっており、最新の知識やスキルの習得が求められています。
12ヵ月単位で資格取得を繰り返すことで、自身の知識・スキルを更新できるうえに、定常的に有資格者としてアピールできるでしょう。
Googleアナリティクス個人認定資格の試験対策方法とは?

それでは、試験対策として有効な2つの勉強方法を紹介します。
アナリティクスアカデミーで学ぶ
まず1つ目は、アナリティクスアカデミーで学ぶ方法です。アナリティクスアカデミーとは、Google公式の映像授業(YouTube動画)が無料で視聴できる、オンライン講座のことです。
初心者向けと上級者向けの2種類のコースがあり、自身のレベルに合わせて段階的に学習できます。最終的に上級者向けのコースの受講を終えることで、資格取得に必要となる基礎的な知識・スキルが身につくでしょう。
どちらのコースもユニットごとに受講可能で、ユニットの終盤ではテストを受けられるため、学習の理解度を可視化できます。また、講師の説明にはすべて日本語字幕がついており、英語が苦手な方でも問題なく学習を進められるでしょう。
参考:アナリティクスアカデミー「Google アナリティクス初級者向けコース」
参考:アナリティクスアカデミー「Google アナリティクス上級者向けコース」
アナリティクス関連の書籍で学ぶ
2つ目の方法は、Googleアナリティクスに関する書籍を使った試験対策です。書籍であれば、オフラインで学習したい場合も便利に使えるメリットがあります。
アナリティクスアカデミーの映像授業と並行して取り入れれば、復習の教材としても有効です。Googleアナリティクスを初めて学ぶ方には『いちばんやさしい Googleアナリティクス 入門教室』などの書籍がおすすめです。
ある程度、Googleアナリティクスに精通している方は、『Googleアナリティクス プロフェッショナル~分析・施策のアイデアを生む最強リファレンス』などがよいでしょう。
その他、Googleアナリティクスに関して実践的な内容が記された書籍も多くあり、資格を取得したあとの実務の場面でも役立ちます。
参考:株式会社ソーテック社「いちばんやさしい Googleアナリティクス 入門教室」
参考:技術評論社「Googleアナリティクス プロフェッショナル~分析・施策のアイデアを生む最強リファレンス」
Googleアナリティクス個人認定資格と同じように、無料で学習して資格を取得できるGoogleの公認資格に「Google広告認定資格」があります。

まとめ
今回は、Googleアナリティクス個人認定資格の概要や試験内容などを紹介しました。資格を取得することで、客観的な知識やスキルの証明となり、Web関連の業務を進めるうえで、多くのメリットがあります。
アナリティクスアカデミーの授業や試験は無料なので、コストを抑えつつスキルアップできる点も魅力的です。
ぜひ今回の記事を参考にしながら、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。