
オンライン講座を運営していく中で重要なことの1つに、アフターフォローがあります。講座開催後にどのようにアプローチするかで、リピーターが獲得できるか・他の人に紹介やSNSでシェアしてもらえるのかが変わってきます。口コミやSNSでのシェアは、顧客が顧客を呼ぶ仕組みに繋がります。
今回はどのようなアフターフォローをしたらよいのか、具体的にお伝えしましょう。
リピーター獲得の重要性
新規集客よりも既存顧客へのアプローチの方が容易
一般的に既存顧客は、次回も商品を購入することに対して心理的なハードルが低いと言われています。初めての方は、講座の内容も講師の人柄もよくわからず不安に思う方が多いでしょう。すでに受講した方は体験しているので、安心感や信頼を得れば次に繋げることが容易です。
リピーターを獲得しやすくするポイントとして
- 適切なアフターフォローをおこない、ファン化に繋げる
- 講座の満足度が高くなるよう、内容をブラッシュアップしていく
- 単発の講座ではなく、講座を何度か受けてステップアップしていけるようにする(初級・中級・上級のように難易度を変える、繰り返し受講するレッスン系 etc.)
- SNSでの拡散の可能性があるので、一人ひとりの受講者を大事にすることを心掛ける
- 顧客の休眠化を防ぐ
などが挙げられます。
顧客を休眠化させない・休眠顧客へのアプローチも重要
一度商品を購入したあとに、関わり合いがなくなってしまった顧客を休眠顧客と言います。
そこで顧客が休眠化しないよう、定期的にアプローチすることが重要です。受講者に向けて定期的に情報発信ができるようにしておく、受講者が集まるコミュニティを作り関係性が続くようにすることが大切です。
講座後のアプローチやアフターフォローについて
オンライン講座を開催したあと、受講者へのフォローやアプローチは以下のようなものがあります。全てを必ずおこなう必要はありませんが、講座の内容と必要に応じて検討してください。
受講後にメールを送る
これは、講座を開催したら必ずおこなうことをおすすめします。メールの内容は、
- 受講に関してのお礼や激励
- 質問があれば質問の受付先
- 感想を聞く
などがあります。こうしたメールを送ることで相手に丁寧な印象を与え、ファン化に繋がります。
繰り返しおこなうレッスン系のセミナー(ピアノレッスンなど)では、質問があまり出ないかもしれません。ただ、質問を受け付けられるようにしておいた方が、スキルの習得や内容理解の促進になり、満足度がアップするでしょう。
講座内容に関しての質問は、受講後◯週間以内や次の講座までなど、期間を区切るやり方もあります。簡単な質問などは期間を設けずに受け付けるのも良いですが、深い質問は期間を設けた方が「早めに復習して質問しよう」というモチベーションの維持に繋がることもあります。
感想は、受講後のメールで聞いて受講者に自由に書いてもらっても良いですし、アンケートを送っても良いでしょう。アンケートに関しては、次の項で説明します。
予約システムの中には、自動でフォローメールの設定が可能なシステムもあります。ストアカやコエテコカレッジのような講師と受講者を繋ぐサービスにも、フォローメールを簡単に送ることが可能なシステムがあるので、そういったサービスを利用するのも検討してみましょう。
予約システムや講師と受講者を繋ぐサービスについては、以下の記事も参考にしてください。

アンケートをお願いする
受講後は、アンケートに答えてもらうと受講者がどのような成果を得たかがわかります。受講者が得た成果を知ることで自分の講座の強みを知り、他の講座との差別化や内容のブラッシュアップに繋がります。
以下のような、アンケートで聞きたい内容を具体的に書いてもらうことをおすすめします。
- なぜ講座に申し込んでくれたのか
- 講座に申し込む前はどのような悩みがあったか
- 今回受講したことで悩みが解決したか、解決までいかなくてもヒントになったか
- 他の人に講座をすすめるなら、どのようにおすすめするか
こちらが参考書籍になります。
感想をSNSでシェアして良いか・タグ付けなどの許可をとる
お客様の感想は非常に重要です。実際に講座を受講しどのように感じたか、どのようなことが役に立ったか、感想をSNSで投稿してくれた人がいたら、講師自身が投稿をシェアして良いか確認しておきましょう。講師が講座開催レポートを投稿する際も、タグ付けや写真の使用は受講者に許可をもらって投稿してください。
Web集客においては、SNSの投稿で共感してもらい、いいねなどのアクション・シェアが起こり、新たなファンを増やしていくことが大切です。
感想を投稿してくれたら次回割引する「レビューキャンペーン」をおこなってみるのも良いでしょう。
次の講座のご案内を送る
一度講座を受講してくれた方には、次の講座があればご案内を送りましょう。タイミングは受講後のメールの際でも良いですし、質問のやり取りがあればその際でも良いです。
受講してみて、次の講座が気になっている人もいるかもしれません。その場合、受講者から情報を探しに行かないと次の講座の詳細がわからなければ、検索しているうちに離脱してしまうこともあります。
受講してくれるかどうかわからなくても、念の為お知らせしておくと良いでしょう。次の講座に繋げるためには、先に1回の講座でどのくらい習得し、どのくらいの頻度で受講してもらうなどの講座全体のプランニングが大切です。
公式LINEやメルマガなどで繋がる
公式LINEやメールマガジンはプッシュ型メディアと言われています。プッシュ型メディアとは、メールアドレスを取得したりLINE登録を促したりして、情報発信者のタイミングで情報を相手に届けられるメディアです。
こうしたプッシュ型のメディアは、既存顧客の休眠化を防ぎ、顧客教育に向いています。こうしたメディアをうまく使って、既存顧客の休眠化を防ぎましょう。
SNSメディアの特徴などは、こちらの記事を参考にしてください。

クチコミ紹介を促す
同じような悩みを抱えている人や講座に関心がありそうな人が受講者の身近にいたら、紹介してもらいましょう。集客する上でクチコミの影響力は大きく、紹介してもらうことで顧客が顧客を呼ぶ仕組みが作れます。友人・知人といった信頼できる人からの紹介は、企業広告よりも信頼性・信憑性が高いと言われており、購買行動への影響が大きいのです。
受講者に紹介してもらったら、紹介した人・紹介された人のどちらも割引するような「紹介割引・紹介キャンペーン」もおすすめです。

受講者を集めたコミュニティを作る
受講者を集めたコミュニティを作るメリットとして以下のようなことが挙げられます。
- 受講者と接点を持ち、良い関係性を築くことに繋がる
- 講師の活動や講座への興味・関心を深めてもらえる
- 受講者の率直な意見・本音を集められる
- 受講者へのサポートとして活用できる
また、活発なコミュニティを作るには
- 講師と受講者、受講者同士で質問や意見などのやりとりが簡単にできるようにする
- 受講者同士の交流会など気軽に参加できるようなイベントを企画する
- 投稿やライブ配信(動画配信)で情報発信する
このような工夫をして、参加者が楽しめるようなコミュニティを目指しましょう。受講者にとって有益な情報をこまめに提供していくことで、顧客に引き続き関心を持っていただくことができます。
コミュニティをつくって運営してみよう
コミュニティの作り方はさまざまですが、無料で利用できるコミュニティ用のツールをいくつかご紹介します。
Facebookグループを利用する
Facebookグループは、メンバーを招待するか参加リクエストをして、コミュニティを作ることができます。グループを作ると、質問のやり取りや情報提供、受講者との交流が図れます。またグループ内でイベントを作成し、情報を一斉に通知できます。
グループの公開範囲は、以下の3つから選べます。一度受講された方のグループと、講座には関心があるけどまだ受講していない見込み顧客のグループで公開範囲を変え、いくつか作って運営するのも良いでしょう。
- 公開:誰でも参加可能。グループの概要やメンバーの名前など情報が公開される。
- 非公開:参加リクエストを送って参加。グループの概要のみ公開。メンバーの名前、投稿は公開されない。
- 秘密:招待された人のみ参加。情報は公開されない(検索しても出てこない)。
ChatWork(チャットワーク)やSlack(スラック)などのチャットツールを利用する
ChatWorkやSlackなどのチャットツールは、メールアドレスを取得した人を招待してIDとパスワードを設定することで、チャット機能が使えるツールです。
ChatWorkは講座情報など必要な情報を貼り付ける概要欄があり、情報の整理と参加者同志のやりとりが可能です。ChatWork内にいくつもグループチャットを作ることもできます。
Slackも同様に、重要な情報をピンで留める機能や参加者同志のやりとりが可能です。Slack内にチャンネルを作りテーマごとに情報のやりとりもできます。
質問のやり取りは、こうしたチャットツールを使用するととても便利です。講座の告知にも使えます。またFacebookグループと違って情報をとめておく機能があり、重要な情報を探しやすい点もメリットです。
どちらも無料プランもありますが、ChatWorkはグループチャット数、Slackはメッセージ件数に上限があり、上限を超えると有料プランに移行する必要があります。


コエテコカレッジの機能を使うと便利
コエテコカレッジでは、オンライン講座の運営をサポートするシステムがあります。初期費用、基本機能無料で利用できます。
特徴は、
- 無料、有料、単発、連続、限定セミナー、オープンセミナーなど多様な講座形式に対応
- Webセミナーの動画販売も可能
- LINE連携に対応
- 決済機能あり
- 事務的な連絡の一括管理が可能
などがあり、講師や受講者同志の交流・質問対応など、講師と受講者だけが参加できるコミュニティ(オンライングループ)を作成できます。
こうしたシステムを使うと、講座の運営が簡単にできるようになり、講座の実施や内容のブラッシュアップ、顧客対応に集中できます。
2021年6月30日まで特別優待プランで利用できる無料モニターを募集しているので、この機会にぜひご利用を検討してみてください。

まとめ
Web集客を成功させるには、講座後にどのようなフォローをしていくかが重要なポイントです。受講者の目線で考え、丁寧に対応していくことでファン化に繋がり、顧客が顧客を呼ぶ仕組みになっていくのです。
この記事を参考に、アフターフォローにも力を入れて、講座を運営していきましょう。