MOS(マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト)とは?|取得のメリット、出題傾向、学習内容まで徹底分析

日常のITツールとしてスマホやタブレットをメインに使用しているために、実はパソコンは苦手!な人たちが増えています。

社会に出てブラインドタッチのハードルが高いと思う人も以前より多いようです。

そんななか「ビジネスツールとしてのパソコンを学びたい」人たちに注目されているのがMOS(マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト)、ビジネスの基本といえるマイクロソフトのWord、Excel、PowerPointなどのスキルを証明する資格です。

受験資格は特になく、年齢・国籍を問わず誰でも受験できます。

ここではMOSの内容と取得方法、受験対策について紹介します。

MOSとは?

MOS(Microsoft Office Specialist)はWord、Excelなどのオフィスソフトを提供しているマイクロソフト社が認定している検定試験です。

まず試験の概要をご紹介します。

試験の内容は?

Microsoft Office(マイクロソフト・オフィス)の各アプリケーションをどのように使いこなせるかに特化した問題が出されます。

たとえば最新バージョンのWord 365&2019(一般レベル)の試験内容は、

  • 文書の管理
  • 文字、段落、セクションの挿入と書式設定
  • 表やリストの管理
  • 参考資料の作成と管理
  • グラフィック要素の挿入と書式設定
  • 文書の共同作業の管理

……から出題され、実際にパソコンを操作して課題に応えていきます。

出題形式は「マルチプロジェクト」というもので、5~10個の小さなプロジェクトで構成されており、各プロジェクトに1~7個の小問が含まれています。

他のアプリの試験内容はMOSの公式サイトからご確認ください。

MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト
Word、Excel、PowerPointなどの利用スキルを証明する国際資格、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)。パソコンスキルが習得でき、就職や転職の際、資格としてアピールできます。

試験科目は?

マイクロソフトが提供するオフィスソフトのバージョンごとの受験となります。

一般レベル:Word、Excel、PowerPoint、Outlook(それぞれ2013、2016、365&2019から選択)、Access(データベース管理ソフト、2013、2016から選択)

上級レベル(エキスパート):Word、Excel(それぞれ2013Part1、2013Part2、2016、365&2019から選択)、Access(データベース管理ソフト、365&2019のみ)

これらを個別に受験できます。「まずはExcelから」といったように必要に応じて順番に取得していけるので、取り掛かりやすいのも魅力です。

合格すれば、それぞれのソフトおよびバージョンに関するMOSに認定(2013上級レベルはPart1、Part2の2科目の合格が必要)され、オフィシャル既定の4科目すべてに合格した人にはマイクロソフトオフィスマスターの資格が与えられます。

受験方法は?

月1~2回の全国一斉試験とパソコン教室などで行われる随時試験の2通りの受験方法があります。

全国一斉試験と随時試験では申し込みや入金のタイミングが異なるので、公式サイトからよく確認のうえ、受験方法を決めてください。

実際のMOS試験の運営はマイクロソフトと提携した代理店が行っています。

MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト
Word、Excel、PowerPointなどの利用スキルを証明する国際資格、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)。パソコンスキルが習得でき、就職や転職の際、資格としてアピールできます。

受験料は?

受験科目によって異なりますが一般受験者は1教科10,000~13,000円程度、学生には学割制度もあるので、社会人になる前に受験したほうがお得です。

どんな人が受験するの?

日本だけでなく世界のビジネスシーンでもマイクロソフトのオフィスソフトの使用は基本となっています。

最低限でもWord、Excel、PowerPointで文書や集計、プレゼンテーション資料の作成等ができないと、ほとんど業務が成立しないとさえ言われます。

このため、企業に就職する人はオフィスソフトを学ぶのが一般的で、MOSはその証明として機能してきました。

これにくわえて、最初にも紹介したとおり最近の若者はスマホでコミュニケーションをとるのが普通になり、学生時代にはタッチタイピングを使用する機会もなく、就職前にあわててOfficeの修行をする人が増えてきました。

学校を出て企業に入った新卒社員にアンケートをとると企業研修でいちばん学びたいのは「パソコン」と回答する人が最大ともいわれます。

企業側でもこの辺の状況はわかっており採用にあたっては当然のようにWord、Excelの技術レベルを問うか、実技でテストを行います。

Word、Excelなどオフィスソフトを使いこなすスキルを示すMOSは、明解な「ビジネスの基本をそなえた人」の証明と見なされます。

MOS取得のメリットとは?

Word、Excelの技能に穴がなくなる

「え? Excelにそんな機能あるの?」

「え? 知らなかったの!?」

オフィスソフトで文書を作成している際に、機能やショートカットキーについて、こんな会話が交わされることはありますよね。

Excelの関数などでもとくによくある話!

自分なりに考えてつくったIF関数などを使った長いセルと同じ機能が、すでにあったりします。

MOSの受験参考書をざっと見ても「こんなやりかたもあるんだ!?」と仕事にすぐに役立つヒントにあふれているのがわかるでしょう。

結構、自分ではOfficeを使い倒している!と思っている人にもおすすめしたい資格の学習です。

学習した内容が、その日から業務に役立つ

「勉強して資格をとったけど仕事で役立たないんだよなぁ」

実は多くの資格検定合格者が感じているジレンマかもしれません。

MOSだけは、そんなジレンマと無縁です。

問題設定は基本的な操作の積み重ねであり、意地悪な引っかけ問題もありません。

社会人なら、なによりも受験の翌日からオフィスソフトを使う用事は山ほどあります。

MOS受験のために参考書1冊を読破した知識は、その日から確実に業務に生きていくはずです。

就職や進学のときにパソコンの実力をアピールできる

パソコンほど使い方に個人差があるツールはありません。

「パソコン歴10年」といってもゲームばかり10年という人は、企業としてもあまり採用したくないでしょう。

MOSは特定のソフトWord、Excelといったソフトをバージョンまで指定して使いこなす技術「だけ」を問う試験です。

漠然とした「総合力」や「一般常識」に関する知識は一切なし!

「MOSを持っている!」イコール「Word、Excelを使いこなせる」!

実にわかりやすい資格です。

他のIT/ICT系資格と比較してみると……!

IT/ICT時代の進展とともにIT/ICT系の資格も数多くなってきました。

「どれを最初に取ろうか?」と悩んでいる人も多いでしょう。

そこで「最初に取得する資格として」MOSを選ぶメリット/デメリットを整理してみます。

難易度は標準的か?

応募者数および合格率は非公開となっているので真実の姿はわかりませんが、評判によると「超難関」でも「手応えがないほどかんたん!」でもなく標準的と言われています。

毎日コツコツパソコンに向かう時間があれば、独学でも十分取得は可能です。

基礎的な知識が欠けている人は2〜3ヵ月間のハードな学習が必要。

Officeのヘビーユーザーは参考書をざっと見ればOKぐらいでしょうか?

資格取得者の数はすごく多い!

合格者数は未発表ですが、受験者数は累計で440万人を超え、他のIT/ICT系資格に比べると資格取得者の数は非常に多いと思われます。

これはWord、Excel自体を日常的に使っている人の多さの反映でしょう。

MOSを持っているだけで「就職できる!」ほどの決め手にはなりません。

でも一方で「MOS? それで?」とスルーされるほどではなく、一定のアピールができる資格といえます。

国家資格でないのがデメリット?

近年、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、システムアーキテクト、ネットワークスペシャリスト……などIT/ICT系の国家試験がぞくぞくと誕生しています。

一方で、MOSは、マイクロソフトという企業が認める資格ですので、社会的な価値としてはワンランク落ちるかもしれません。

実務経験がなくてもトライできる!

MOSと並ぶ代表的なパソコンスキルの認定資格に、日商PC検定があります。

両者の違いは、MOSがWordやExcelなどのソフトを使いこなすスキルを問うものであるのに対し、日商PC検定はWordやExcelの機能を使って業務を効率よくこなす力を問うものであるということ。

そのため、日商PC検定ではITスキルやネットワーク、一般的なビジネススキルについても出題され、MOSに比べて難易度は高めです。

実務能力の高さをアピールできる日商PC検定は、就職後のスキルアップやキャリアアップに最適。一方、実務経験がなくてもトライしやすく、それでいて知名度も高いMOSは、最初に取得する資格としてメリットが大きいといえるでしょう。

ネットで見つけたMOS受験レポート

「スカイブロガー」さんは模擬試験を5回受けてから挑みましたが、出題問題が違っていてあせったそうです。

3.模擬試験と試験の流れが異なっていたこと

→模擬試験の場合問題の最初の方に配色、テーマなどを決定する

本試験では問題の最後の方に配色、テーマ関連の問題があり、最後の方まで自分の作成したExcelシートがサンプル画像と比較して合わなかった

間違えた手順を踏んだのではないかと最後の方まで不安だった…

MOS Excel受験体験記(受験当日編)

「こじっぺ」さんはMOS2013Word試験に独学で合格。

期間は1ヵ月半。1日の勉強時間は平均40分だったそうです。

私が考える独学での取得に向いている人はこんな人です。

1.自宅にパソコンがある

(もしくは、資格取得のためにパソコンを貸してもらえる)

2.すでにパソコンがある程度使える

(実務でパソコン使ってるような人)

3.暗記が得意な人

4.不明な部分を自力で調べられる人

(誰かにものを訊ねて「ググレカス」って言われない自信がある人)

https://kojippe-club.com/mos-selfstudy/

Excelで作った資料

まとめ|MOS+αでチャンスの扉を開きたい

MOSは大変に有名で日常業務に直結した「すぐに役立つ」資格です。

その一方でMOSだけで就職や昇進を勝ち取るには完璧ではない気もします。

資格に限らず、これからのビジネス社会で頭角をあらわしていくには「たった一つの武器」では不十分なのかもしれません。

でも「ほかにも武器がありMOSまでとっている!」人材だったら評価してくれる企業も多いはずです。

ネームバリューもさることながら、実務に役立つMOSを取得することは、自分への自信になるでしょう。

※Microsoft、Microsoft Office、Excelは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

社会人に必須?!ITパスポートとは|取得のメリット、出題傾向、学習内容まで徹底分析
企業のコンプライアンスを守り、社員のITリテラシーを高めるため、新入社員・中堅社員研修の一環としてITパスポートの取得を奨励する企業が増えています。新卒大学生の就活や既卒者の転職活動でも、ITパスポートを取得して履歴書のアクセントにしようと
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