
コロナによる在宅ワークが増えたことや、DX化の推進によって、一気に受検者数が増加したITパスポート。
会社で資格取得を促されたり、転職でアピールするために受検したいけど、忙しい中でどれだけ時間を捻出できるか不安という方も多いのではないでしょうか。私もまさにその一人で、転職活動のために取得は考えたのですが、働きながら全く未知の領域の資格試験対策に多くの時間を割くことはできないと思い断念しました。
今回は、どんな問題が出題され、合格には何年分の過去問演習が必要なのか、また学ぶことによりどのような知識がつけられるかなどを紹介します。
また、参考書を全部読む時間をとるのは難しいので、過去問対策だけで合格できたらな・・・と思う方のために、過去問演習のみで合格する方法も紹介します。
筆者は異業界異業種からIT業界に転職した非エンジニアですが、転職活動時には時間が足りないと思って挑戦しなかったITパスポートの資格を、もちろん働きながら、わずか2週間で過去問対策のみで一発合格をすることができました。詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

この記事でのおすすめ教材はこちら!
非エンジニアの私がITパスポート試験対策に使用した教材がこちらのコエテコカレッジITパスポート問題集です。
解説がとても丁寧で、この問題集による対策だけで合格することができました!
どんな問題が出題されている?身につく知識とは
ITパスポートの試験では、3つの分野の知識を問われます。
3つの分野とは、
- ストラテジ系(経営全般)問題
- マネジメント系(IT管理)問題
- テクノロジ系(IT技術)問題
です。
ストラテジ系問題の内容は、「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」の3つに大きく分類されます。より詳しい内容としては、経営の基本や個人情報保護法、技術開発戦略の目的に関する知識、ITを効果的に活用した業務の効率化についての知識など、問われる内容は想像よりも多岐に渡ることがわかります。
実際に過去に出題されたストラテジ系問題には以下のようなものがあります。
問 IoTに関する事例として、最も適切なものはどれか。
ア: インターネット上に自分のプロファイルを公開し、コミュニケーションの輪を広げる。
イ: インターネット上の店舗や通信販売のWebサイトにおいて、ある商品を検索すると、類似商品の広告が表示される。
ウ: 学校などにおける授業や講義をあらかじめ録画し、インターネットで配信する。
エ: 発電設備の運転状況をインターネット経由で遠隔監視し、発電設備の性能管理、 不具合の予兆検知及び補修対応に役立てる。
正解:エ
マネジメント系問題では、システムの開発技術や、プロジェクトについてのマネジメント方法に関する分野が出題されます。ITの知識を備えた上での管理職としての仕事に関する内容です。
実際に過去に出題されたマネジメント系問題には以下のようなものがあります。
問 システム開発プロジェクトの開始時に、開発途中で利用者から仕様変更要求が多く出てプロジェクトの進捗に影響が出ることが予想された。品質悪化や納期遅れにならないようにする対応策として、最も適切なものはどれか。
ア: 設計完了後は変更要求を受け付けないことを顧客に宣言する。
イ: 途中で遅れが発生した場合にはテストを省略してテスト期間を短縮する。
ウ: 変更要求が多く発生した場合には機能の実装を取りやめることを計画に盛り込む。
エ: 変更要求の優先順位の決め方と対応範囲を顧客と合意しておく。
正解:エ
テクノロジ系問題は、アルゴリズムやプログラミングに関する基礎理論、ソフトウェア、ハードウェアなどのコンピュータシステム、データベースやセキュリティなどの技術の要素についての内容が出題されます。ITの試験と聞いて、このような技術的な内容の問題が多いのではないかと想像される方は多いのではないでしょうか
実際に過去に出題されたテクノロジ系問題には以下のようなものがあります。
問 関係データベースの操作を行うための言語はどれか。
ア: FAQ
イ: SQL
ウ: SSL
エ: UML
正解:イ
答えはわかりましたでしょうか?
普段からIT関係の知識などに触れている人には簡単だったかもしれませんが、これから学習しようとする方にとっては、難しかったかもしれません。
(ちなみに私は、今回勉強する前には、上記の問題は一つもわかりませんでした・・)
ITパスポート試験のHPにはITパスポート試験がどのように役立つのか、以下のように書かれています。
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
引用元:【ITパスポート試験】iパスとは
Tは私たちの社会の隅々まで深く浸透し、どのようなビジネスにおいてもIT無くして成立しません。
◯どのような業種・職種でも、ITと経営全般に関する総合的知識が不可欠です
◯事務系・技術系、文系・理系を問わず、ITの基礎知識を持ち合わせていなければ、企業の戦力にはなりえません。
◯グローバル化、ITの高度化はますます加速し、「英語力」と共に、「IT力」を持った人材を企業は求めています。
ITパスポート資格試験の勉強をすることで、今後は常識になる知識が付けられるということですね。
また、具体的にどのような知識を身に着けられるかの記述もあります。
○情報セキュリティや情報モラルに関する知識が身に付きます
引用元:【ITパスポート試験】社会人の方へ
情報セキュリティに関する基礎知識が身につくことで、インターネット、電子メール、社内システムを利用する際に、機密情報の漏えいやウィルス感染など様々なリスクがあることを理解できるようになります。
○企業コンプライアンス・法令遵守に貢献する正しい知識が身に付きます
知的財産権などに関する法律の知識や、企業コンプライアンスに関する知識が身につくことで、著作権侵害・商標権侵害などの法令違反や個人情報漏えいなどのリスクが理解できるようになり、企業コンプライアンス向上・法令遵守に貢献します。
○経営戦略、財務など、経営全般に関する基礎知識が身に付きます
「SWOT分析」、「BSC」など社会人として備えておきたい経営全般に関する知識や、財務諸表・損益分岐点分析など会計・財務に関する知識が身につくことで、ITを活用した業務の課題把握と解決力が養われ、業務改善につなげることができます。
○業務に必要なITの基礎知識が身に付きます
パソコンの操作に関する知識ではなく、情報システム、ネットワーク、データベースなどITの基礎知識が体系的に身につくことで、顧客、社内の情報システム部門、IT企業との円滑なコミュニケーションに役立ちます。 実際に「社内の情報システム部門とのコミュニケーションが円滑になった」、「顧客とのコミュニケーションが円滑になった」などの声が寄せられています。
私の前職は金融系の会社でしたが、特に営業だったこともあり、業務の中でIT関係の知識が身に付けられるような機会はありませんでした。ですが、今はどの会社もDXを推し進めていますし、さらには転職が当たり前となっているような時代ですよね。私は現在のIT企業に転職してから自分の知識不足や、世の中の流れに遅れを取っているということを痛感しました。今後自分が進む道の選択肢を少しでも増やすために、現在の業務で使用しなくても、独学などで、基本的なITリテラシーを身につけることは非常に重要だと思います。
網羅するにはどのくらいの勉強時間が必要なの?
では、試験に合格するにはどのくらいの時間を要するのでしょうか。
一般的には100時間ほど要すると言われています。参考書でいうと約500ページです。相当な勉強時間の確保が必要になりそうです。また、過去問も5年分ほど解いておいた方が、確実に自分の実力をつけられるでしょう。
ITパスポートの過去問対策は意味がある?
過去問を解き、その解説をしっかりと読み込み、正解以外の選択肢の解説も頭に入れていくことで、過去問を上回った量の知識を吸収していくことができます。時間は少しかかりますが、このような丁寧な過去問演習をしていくことは意味があるでしょう。
しかし、本番の試験問題で、過去問と似た問題の出題は少なくはないですが、一部です。そのため、過去問を完璧にしたとしても、本番で合格点を取れる確証はありません。
過去問だけで受かることはできる?
この資格が設立された目的や、受検する意味を考えると、過去問対策だけで終わらせて欲しくはないところですが・・・。実際、過去問対策だけでも受かることはできます!先述したような丁寧な過去問演習をしていくことです。是非冒頭でも紹介した筆者の受験体験記も一読ください。

ITパスポートに一発で合格するために使うべき教材は?
過去問対策のできる教材です。テキストで全般的な知識を学習することもありますが、実際の合格を勝ち取るにはスキマ時間に過去問で回答の練習を繰り返し行って、知識を定着させることが必要です。
コエテコカレッジITパスポート問題集
そこでおすすめなのがコエテコカレッジITパスポート問題集です。コエテコカレッジITパスポート問題集は、過去6年分の過去問600問が全て収録されていて、クイズ形式で問題が出題され、アプリ感覚で問題を解いていけます。
一問一問解説が丁寧
コエテコカレッジITパスポート問題集には、資格取得者のオリジナル解説がついています。一問一問丁寧に解説されており、その問題の周辺知識まで得られるボリュームで、太字と赤文字で重要なポイントがわかりやすくなっています。
2023/4/16に公開された最新令和5年度の問題も既に収録されていて、いち早く解説を見ることができるのも嬉しいです。
インプットとアウトプットを高速でおこなえる
コエテコカレッジITパスポート問題集は、煩わしい広告表示が一切ありません。問題を解いてアウトプットしながら解説を読んでインプットできるから、インプットとアウトプットを高速でおこなうことが可能です。
スキマ時間にもこなせる
スマートフォンを使ってサクサク問題を進められるので、通勤や通学、家事の合間などちょっとしたスキマ時間に自分のペースで勉強がすすめられます。
分野別の問題集があるから苦手分野対策も可能
出題形式は以下のように選択でき、苦手分野に絞って勉強することも全分野満遍なく勉強することも可能です。
・全分野、出題年度はランダムに600問から5問ずつ
・各分野にわけて、出題年度はランダムに5問ずつ
・出題年度ごとで100問順番に
出題年度ごとの問題を使用すれば、模擬試験のように問題を解くこともできます。
使用者のレビューが見られる
実際にこの問題集を使ってみてどうだったのか、使用者の反応が気になりますよね。そこで、コエテコカレッジでは使用者のレビューを掲載しております。
掲載されているレビューを一部抜粋すると、
「正解以外の選択肢に関しても手厚く解説されているため、1問ごとの情報量が充実しており、とても勉強になりました」 「回答と解説が一緒に書いてあり覚えやすかった」 「キーワードなども太字・赤字で目に飛び込むように工夫されていたので、学習が進めやすかったです」 「書籍での学習と違い、年度別や分野別のランダム出題で問題が解けるのが便利です」 「似たような問題がランダムで満遍なく現れて、徐々に正答率が上がるのが実感できて、問題を解くモチベーションが上がりました」
などなど、やはり解説文の充実度やデザイン的な分かりやすさが好評なようです!
もっとレビューが読みたいと言う方は、以下のページにレビューが掲載されていますので是非ご覧ください!
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